【野球】広島4連覇のキーマン、会沢に高まる“打”の期待

 すっかりチームの顔となった。広島・会沢翼捕手は今季選手会長2年目を迎える。プロ12年目の昨季は106試合に出場し、打率・305、13本塁打、42打点。2年連続ベストナインに輝く活躍で、リーグ3連覇に貢献した。11月に行われた日米野球でも、総合力の高さを知らしめた。

 リーグ4連覇を狙う今季はますます重責が増しそうだ。正捕手としてはもちろん攻撃面でもキーマンに名前が挙がる。東出打撃コーチは“ポスト丸”の3番候補の1人に指名。会沢は主軸抜てきについて「目標にしているが、キャンプ、オープン戦で適正が見極められると思う。自分は与えられたポジションを全うすることを考えている。それよりチームが勝つこと」と4連覇へ視線を向けた。

 精神的支柱としても期待が大きい。昨季限りで現役引退した新井氏は「アツ(会沢)の存在が大きかった。選手会長として、陰となり、日なたとなり、若い選手を支えている」とグラウンド内外での働きを絶賛していた。リーダーシップに優れ、投手と野手の橋渡し役としても、重要な役割を担っている。

 多忙を極めた今オフもマツダスタジアムを練習拠点にして、精力的に汗を流した。ウエートトレーニングの後は必ずバットを握り、素振りを繰り返したという。来季への課題には今季・263だった得点圏打率の向上を挙げ、「もうちょっと上げないといけない」とどこまでもどん欲だ。

 年末年始は広島で過ごすという。「年明けに親が来てくれると思う。家族とゆっくりしたいね」。1月中旬には恒例の護摩行が待っている。V10を目指す2019年も「打てる捕手」として、頼れる選手会長が若いチームをまとめ上げる。(デイリースポーツ・杉原史恭)

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