【野球】巨人に縁起よし?亥年のプロ野球を振り返る
新たな年を迎え2019年となった。今年の干支(えと)にちなみ、2リーグ制以降、いのしし年のプロ野球を振り返る。(球団は当時、敬称略)
【1959年】
セ・リーグ順位…(1)巨人(2)阪神(3)中日(4)国鉄(5)広島(6)大洋
巨人が5連覇。この年は王貞治のプロ1年目だった。天覧試合だった6月25日・阪神戦(後楽園)では七回に同点2ラン。さらに長嶋茂雄がサヨナラ弾を放ち、ONアベック弾の初披露となった。
パ・リーグ順位…(1)南海(2)大毎(3)東映(4)西鉄(5)阪急(6)近鉄
南海が4年ぶりV。杉浦忠が38勝4敗で勝率・905、防御率1・40の活躍だった。
日本シリーズは南海が4勝0敗。杉浦は全4試合で登板して4勝。第1、3、4戦で先発して第3戦で完投、第4戦で完封勝利を挙げた。南海と巨人の日本シリーズは5度目で南海が初めて勝利。
【1971年】
セ・リーグ順位…(1)巨人(2)中日(3)大洋(4)広島(5)阪神(6)ヤクルト
巨人が7連覇。主将を務めた長嶋は打率・320で首位打者。5月25日のヤクルト戦(神宮)で通算2000安打を達成。さらにシーズン155安打で最多安打のタイトル。
パ・リーグ順位…(1)阪急(2)ロッテ(3)近鉄(4)南海(5)東映(6)西鉄
阪急は2年ぶり優勝。福本豊が67盗塁、山田久志が防御率2・37でタイトルを獲得した。
【1983年】
セ・リーグ順位…(1)巨人(2)広島(3)大洋(4)阪神(5)中日(6)ヤクルト
巨人が2年ぶりV。松本匡史が76盗塁、原辰徳が103打点でタイトル。槙原寛己が31試合で12勝9敗1S、防御率3・67で新人王。
パ・リーグ…(1)西武(2)阪急(3)日本ハム(4)近鉄(5)南海(6)ロッテ
西武がV2。東尾修が18勝、防御率2・92で投手2冠。森繁和が39SPで最優秀救援投手。スティーブが最高出塁率(・423)に輝いた。
【1995年】
セ・リーグ…(1)ヤクルト(2)広島(3)巨人(4)横浜(5)中日(6)阪神
ヤクルトが2年ぶりV。ブロスが14勝5敗、防御率2・33で最優秀防御率。阪神から移籍して来たオマリーは打率・302、31本塁打、87打点で最高出塁率(・429)。
パ・リーグ…(1)オリックス(2)ロッテ(3)西武(4)日本ハム(5)ダイエー(6)近鉄
1月17日に阪神・淡路大震災が発生。オリックスは「がんばろうKOBE」のスローガンを掲げて11年ぶりのリーグ制覇。イチローが打率・342、25本塁打、80打点、49盗塁。首位打者、打点王、盗塁王などのタイトル。
この年の日本シリーズは野村克也監督のヤクルトと仰木彬監督のオリックスが激突。ヤクルトが4勝1敗で日本一。オマリーは打率・529、イチローは打率・263だった。
【2007年】
セ・リーグ…(1)巨人(2)中日(3)阪神(4)横浜(5)広島(6)ヤクルト
巨人が5年ぶりの優勝。10月2日・ヤクルト戦(東京ドーム)でサヨナラ勝利して決めた。日本ハムからFA移籍した小笠原道大が06年に続いてMVP。セパ両リーグで選ばれたことになった。
パ・リーグ…(1)日本ハム(2)ロッテ(3)ソフトバンク(4)楽天(5)西武(6)オリックス
ヒルマン監督の最終年だった日本ハムが連覇。稲葉篤紀が打率・334、176安打で首位打者と最多安打。ダルビッシュ有が210奪三振で最多奪三振のタイトル。
日本シリーズはクライマックスシリーズを勝ち抜いた中日と日本ハムの対決で06年に続く顔合わせ。王手の中日は第5戦で先発・山井大介から岩瀬仁紀への“完全試合リレー”で日本一となった。
いのしし年に限ると、55年から5年の内、巨人が4度優勝。縁起がいい干支の年に覇権を奪回できるか。(デイリースポーツ・記録係)