【野球】1995年のプロ野球…「がんばろうKOBE」震災から24年
阪神・淡路大震災から24年となった17日、プロ野球では阪神やオリックスが黙とうをささげた。発生した1995年は、セ・リーグがヤクルト、パ・リーグは「がんばろうKOBE」を合言葉にオリックスがリーグ優勝。この年のシーズンを振り返ってみる。(敬称略、球団は当時)
セ・リーグは、ヤクルトが2年ぶりの優勝。阪神から移籍したオマリーが打率・302、31本塁打、87打点の活躍。さらに、最高出塁率(・429)のタイトルにも輝いた。
投手陣では、この年に入団したブロスが登板32試合で14勝5敗、防御率2・33で最優秀防御率。巨人を破り優勝を決めた9月30日の試合では9回3安打無失点の完封勝利。胴上げ投手になった。
パ・リーグは、オリックスが11年ぶりV。4月1日、ロッテとのオープニングゲームは、40歳6カ月の佐藤義則が開幕投手。7回を5安打2失点の好投で白星発進に貢献。チームは、6月15日の西武戦(神戸)に勝利して首位に立つと、一度も順位を下げることなく優勝を決めた。
中心を担ったのはイチロー。成績は打率・342、25本塁打、80打点、49盗塁。獲得したタイトルは首位打者、最多安打(179安打)、打点王、盗塁王、最高出塁率(・432)。また、2年目の平井正史が新人王。53試合で15勝5敗27セーブ、防御率2・32。最優秀救援投手(42セーブポイント)と最高勝率(・750)のタイトルを獲得した。
この年の日本シリーズは、両監督にも注目が集まった。ヤクルト・野村克也監督の「ID野球」とオリックス・仰木彬監督の「仰木マジック」の対決。結果はヤクルトが4勝1敗で日本一。ただ、オリックスは翌96年にリーグ連覇。日本シリーズは巨人を破り頂点に立った。
この年の主なタイトル獲得選手は以下の通り(セ、パの順)
【首位打者】
パウエル(中日)=・355
イチロー(オリックス)=・342
【本塁打王】
江藤智(広島)=39本塁打
小久保裕紀(ダイエー)=28本塁打
【打点王】
江藤智(広島)=106打点
イチロー(オリックス)、初芝清(ロッテ)、田中幸雄(日本ハム)=80打点
【最多安打】
野村謙二郎(広島)=173安打
イチロー(オリックス)=179安打
【盗塁王】
緒方孝市(広島)=47盗塁
イチロー(オリックス)=49盗塁
【最優秀防御率】
ブロス(ヤクルト)=2・33
伊良部秀輝(ロッテ)=2・53
【最多勝利】
斎藤雅樹(巨人)=18勝
グロス(日本ハム)=16勝
【最優秀救援投手】
佐々木主浩(横浜)=39セーブポイント
平井正史(オリックス)=42セーブポイント(デイリースポーツ・記録係)