【スポーツ】五輪ボランティア愛称「キャスト」夢の国と一緒も「商標上問題はない」

 果たして浸透するか。2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は1月28日、大会スタッフ・ボランティアのネーミングを発表し、ボランティア応募者の投票により大会スタッフは「フィールドキャスト」、都市ボランティアは「シティキャスト」に決定した。投票総数は3万7739票で、「フィールドキャスト」は1万6187票を獲得した。

 キャスト=配役。組織委員会によると、「ボランティアひとりひとりに、大会を盛り上げる重要な役割を担ってほしい」という願いが込められているという。候補の絞り込みを行ったネーミング選考委員の競泳シドニー五輪代表・萩原智子さんは「シドニーでボランティアの方々と話した時に、選手のように誇りを持っていらっしゃったのを覚えている。『キャスト』という言葉がわかりやすく親しみを持ってもらえて、誇りや勇気、連帯感をもってもらえるようになれば」と、期待を込めた。

 候補案4案が公表された際に、インターネット上で「子供が考えた必殺技みたい」と話題を呼んだ「シャイニングブルー」は、1万328票で惜しくも2位だった。3位はゲームズアンカー(5688票)、4位はゲームズフォース(5536票)だった。

 「キャスト」は東京ディズニーリゾートのスタッフの愛称としても使われているが、組織委の担当者は「商標上は問題ない」と、問題なしを強調。また、ヤマト運輸は荷物を届けるスタッフを「フィールドキャスト」と、今回の五輪大会スタッフと全く同じ愛称がついているが、これについても「事前にお話をさせてもらった上で、クリアしている」(組織委担当者)と、話した。

 応募者が20万人を超えた大会ボランティアは、来月から面接が行われ、9月ごろをメドに約8万人の「配役」が決まることになる。(デイリースポーツ・大上謙吾)

 ※過去の大会ボランティアの名称は、夏季五輪ではロンドン五輪では「ゲームズメーカー」、リオデジェネイロ五輪では「シティホスト」、冬季五輪では平昌五輪は「パッションクルー」だった。

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