【野球】オープナーは日本で定着するのか?救援投手先発し、序盤を封じる起用法

 昨年、米大リーグで革新的な戦術として導入され、流行した「オープナー」。救援投手が先発し、序盤の短いイニングで相手の上位打線を封じ込める起用法だ。今後、日本球界でも「オープナー」を採用する球団が現れるのかどうか。常識にとらわれない作戦が定着するのか。その可能性に迫った。

 日本球界にとって新たなオプションになる可能性は十分にあると感じた。18年の米大リーグでレイズが5月に採用し、成功例もあって広まった戦術の「オープナー」。救援投手が先発し1~2回程度投げ、2番手以降に本来の“先発投手”などを起用して継投策に入る。

 最大の利点は、試合展開に影響を及ぼす初回の失点を防げる可能性が高まること。救援投手は短い回数を無失点に抑えることに全力を尽くす。その力を初回に発揮させれば、相手の速攻を防ぐことができるのではないかという発想だ。

 既に日本ハムの金子が栗山監督に「オープナー」への意欲を伝えているが、前向きな意向を示したのがDeNAのラミレス監督だ。「(大リーグでは)常識にとらわれないことをやっている。効果が出ている。そういったものを無視することはできない」と語った。

 ラミレス監督は、17年のCSファイナルSで先発投手を中継ぎ起用するなど“マシンガン継投”を駆使した常識にとらわれない将だ。「オープナー」導入について同監督は「可能性はあると思います。先発の頭数がそろっていればいいですけど、そうじゃない時とかにやることもあるかもしれない。もしかしたら使うかもしれない」と説明した。

 巨人の宮本投手総合コーチは「先発のプライドはどうなっちゃうのか。やっぱり(先発は一回から)三回ぐらいまで流れでいってほしい」と本来の“先発投手”の心情にも配慮した持論を展開した。当然、各球団それぞれの“事情”にも左右されるだろう。先発の駒が足りない、もしくはブルペンの戦力が豊富なチームにとっては、画期的な一手になる。

 今季から1軍公式戦に出場可能な「出場選手登録」の人数が、1人増えて29人となることも“追い風”だ。革新的な戦術が、19年の日本球界で流行するかもしれない。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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