【野球】大谷 メジャー規定打席数「502」到達可能 日本選手最多31発見えてきた
エンゼルスの大谷翔平投手(24)は12日(日本時間13日)、オリオールズ戦でスタメンを外れ、復帰後6戦目で初めて出番がなかった。予定通りの措置ということだが、首脳陣の話と合わせると今季、規定打席超えや本塁打数の“期待値”も見えてきた。
オリオールズ戦、大谷は4点を追う九回2死の場面で代打に備えてネクストサークルで集中力を高めたが、前打者が三振。「母の日」にちなみ、バットやスパイク、ソックスなどのアイテムをピンクに統一したが、打席に立つことはできなかった。
前日の試合で2安打1打点の大谷を先発DHで起用しなかったオースマス監督は「予定通り。本人には2日前に伝えていた」と明かし、ベテラン一塁手プホルスをDHで起用することで両選手の疲労を軽減できると説明した。
また、今後の休養日に関して指揮官は「多くはないと思う。外す場合は相手先発が左の時に考える」と、今回同様、「2カード1休」ペースを示唆。これで今季は打者に専念する大谷の起用法の輪郭も見えてきた。
右肘手術のため開幕から34試合を欠場した大谷はここまで5試合(24打席)に出場。残り122試合のうちDH制のない交流戦が8試合、「2カード1休」からさらに7試合がベンチスタートとなる。つまり、シーズン残り107試合でスタメンが見込まれる。
3番打者の1試合平均は4・5打席強。大谷に当てはめると残りは481打席。ここまでの出場が24打席で、合わせて年間505打席。メジャーの規定打席数502に到達する可能性は十分にある。
昨季は367打席で22本塁打をマークした大谷。今季も「16・7打席で1本」ペースを維持できれば、シーズン30本。松井秀喜氏のもつメジャー日本人記録31本を上回る可能性は十分にある。
ここまで24打席で長打はないが、「確実に進んでいる」と、確かな手ごたえを口にする大谷。本領発揮はこれから。“一刀流”への夢は膨らむ。(デイリースポーツ・MLB担当・小林信行)