【野球】巨人亀井、好調キープの秘けつは“鈍感力”原監督の信頼も絶大

 15年目のシーズンを迎えた巨人・亀井善行外野手(36)が今季“鈍感力”の感性を大事に好成績を残している。

 近年はケガで苦しんでいたベテランが、昨年9年ぶりに規定打席に到達。今季も開幕から打って、守って攻守で勝利に欠かせないピースとして奮闘している。「亀ちゃんは若くないけど、よくやってくれている」とは原監督。時折、休みながらも打順は1番、5番、6番、7番とそれぞれの役割をこなす。守備力の高さもあり左翼、右翼をこなす。55試合で47通りの打順パターン(6月8日現在)を組んでいる原監督も、重宝がられるのはうなずける。

 今年は1年通して活躍することを目標にしている。昨年は開幕から好調を維持し5月には打率・356まで上昇も夏場以降に下降気味となった。「去年、後半、落ちたのでね。今年は去年よりもランニングの量を増やしている」。後半戦にバテがこないようにと走り込みの量を増やしているという。パフォーマンスを維持するために、追い込む時は追い込んでいる。

 昨年とは見直し、ケアの仕方も変えた。トレーナーのマッサージを受ける回数を極力減らしている。自然治癒力を大事にするためだ。「去年はちょっと、敏感になりすぎたところもあったのでね。ちょっとやばいという時に。マッサージはしてもらいますが、できるだけしないようにとね。今まで、鈍感力が僕にはなかった。鈍感力があれば強い体になれると思うんですけどね」。自身について丸や坂本勇のように体幹は強くないと分析する亀井。自分なりのケアの仕方で体力維持を心がけている。

 昨年7月。甲子園での阪神戦、九回2死満塁の一打サヨナラの場面で左翼フェンスにぶつかりながらもジャンピングキャッチしチームを救った。伝統の一戦でスーパーキャッチ。7日のロッテ戦でも2点リードの六回。1死二、三塁から左飛でバックホーム。俊足のロッテ・岡をレーザービームで刺した。

 亀井は昨年の阪神戦のビッグプレーをちょっと懐かしそうに「若い時だったら、簡単にジャンプして取っているね」と笑った。年齢を感じさせない高い守備力もあるからこそ、スタメンで使われるベテラン。広島、阪神を追う巨人。勝負の後半戦で結果を残すため、鍛錬とケアに最善を尽くす。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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