【スポーツ】紀平GPファイナル連覇へSPリード必須 ロシア3新星中心
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが5日(日本時間6日)、イタリアのトリノで開幕する。日本からは男子が羽生結弦(24)=ANA、女子は紀平梨花(17)=関大KFSC=がエントリー。男子は昨季世界選手権王者ネーサン・チェン(20)=米国=と羽生の一騎打ちとみられている。また女子は4人が出場するロシア勢に、紀平がいかに対抗するかが注目だ。担当記者が今大会の展望を語る。
女子は今季シニアデビューを飾ったロシア3新星が、他を寄せ付けない輝きを放っている。多種類の4回転を操るトルソワは世界最高得点を保持。トリプルアクセルを決める迫力満点のジャンプを持ちながら、美しい演技で魅了するコストルナヤはSPの世界最高得点をマークした。シェルバコワは4回転ルッツを軽々と決めるなどし、GP全6戦を2戦ずつ“完全制覇”。世界を驚がくさせた。
その3人に加え、より演技の艶美さを増した平昌五輪女王のザギトワも君臨する。
注目はロシア勢4人に昨年女王の紀平がどう対抗するか。女子はSPで4回転を跳んではいけない規定であるため、紀平が上位に食い込むためにはトリプルアクセルを完璧に決め、SPでリードを奪うことが必須となる。
昨年はトリプルアクセル計3本で世界を圧倒できたが、点差次第では練習中の4回転サルコー投入も避けられない。かつてないほどハイレベルな戦いが繰り広げられることは、間違いないだろう。