【野球】DeNA佐野 センバツ出場の叔父・佐々木誠氏から激励受ける「すごさが分かってきた」
筒香の後を受け、DeNAの主将に就任した佐野恵太内野手(25)。打撃センスと明るさはラミレス監督から高く評価され、チームの新たなスターとなり得る存在だ。年始には叔父で元プロ野球選手の佐々木誠氏(54)から激励を受けた。同氏は今春のセンバツで初出場する鹿児島城西の監督でもある。
ダイエー、西武などで活躍した佐々木氏はプロ通算1599安打をマーク。走攻守全てを兼ね備え、全盛期には「メジャーに一番近い男」と呼ばれた。同氏の妹が佐野の母で、年始に「期待されているな。頑張れよ」と背中を押してもらったという。
学生野球資格を回復し、現在は鹿児島城西で監督を務める佐々木氏。元プロの高校監督就任が再び認められた1984年以降では初の個人タイトル獲得者(首位打者、盗塁王)で、チームは昨秋の県大会で準優勝し、九州大会でも4強入り。春夏通じて初の甲子園出場に導いた。
沖縄・宜野湾でバットを振り込む佐野は「すごいですよね。甲子園。3年目ですか」と驚きつつ祝福。「小さい頃は『叔父さん』。野球をやっていくにつれて、叔父さんのすごさが分かってきた」と振り返った。
キャンプでの実戦、オープン戦では4番で起用される見込みで、レギュラーとして一人立ちが期待される背番号44。キャンプ初日は主将として「僕が下を向くとチームにも影響がある。常に前を向くということを心掛けていく」と決意をにじませていた。リーディングヒッターの血を引く男が、新生DeNAの主役となる。(デイリースポーツ・山本航己)