【スポーツ】石川遼、五輪延期は「受け止めるしかない」と私見 大会なく苦しむ選手も
新型コロナウイルスの感染拡大で東京オリンピックがの延期が決まったことを受けて日本ゴルフツアー機構(JGTO)前選手会長の石川遼(28)=CASIO=が「判断を受け止めるしかない」などの私見を述べた。
-五輪延期をどういう気持ちで受け止めたか?
「オリンピックは世界のスポーツの祭典。日本の情勢と世界の情勢は違うし、判断を受け止めるしかない」
-延期決定後の五輪代表選考についてはどう思うか。
「ゴルフはもともと6月末の世界ランクで決まることになっていた(のでまだ正式に代表は決まっていなかった)。他の競技は今の時点で代表に決まっている人は(延期された)来年もそのまま出てほしい。いちスポーツ人としてそれがフェアだと思う」
-男子ツアーも開幕戦の東建ホームメイトカップ、中日クラウンズの中止が発表されているが、どういう状況になればツアーが開催できると思うか。
「1日も早く不安なく(ファンに)楽しんでもらえる時間が戻ってきてほしい。そうならないと、正直、僕らが試合をする時ではないのかなと思う」
-選手会としてはどういうことを考えているか。
「この環境でできることを選手会として企画しているところで、近々発表できると思う。200人の選手がいるが、皆収入がなくて困っている。プロゴルファーも個人事業主。試合がないから仕事がないではなく、オンラインで何かできないかなど、選手に仕事の場を作ることも、JGTOと話し合っていきたい」
-日本ツアーのシード選手は外国籍が約半数。現在は入国制限で来日が難しい状況だが、それなら日本選手だけで開幕すればいいのではという考え方もあるとか。これについてはどういう考えか。
「日本ツアーはインターナショナルツアーでシード選手の50%は外国人。日本選手だけで成り立ってはいない。現在は入国規制があり、もしも日本ツアーが開幕するとなっても入国できない選手も出てくる。それでも日本選手だけでやればいいという考え方があるようだが、なんでそんあ考え方になってしまうのか、僕はすごく寂しい思いがする」
-ご自身は現在どんな練習をして、来たるべき開幕に備えているのか。
「今は体作りをメーンにやっている。技術面はショットからパットまで取り組みたいことが山ほどあるので、練習また練習ですね」
何の心配事も憂いもなく石川のプレーを堪能できる日が、1日も早く戻ってくることを願うばかりだ。