【野球】死去した元阪神キーオ氏 開幕投手に“親子アーチ”も
1980年代後半の阪神投手陣を支えたマット・キーオ氏が1日(日本時間2日)に死去した、と大リーグ公式サイトが2日(同3日)、伝えた。64歳。入団1年目の87年に開幕投手を務めるなどNPB在籍4年で通算45勝。打撃では南海でプレーした父のマーティ・キーオとの“親子本塁打”を達成。キーオのNPB記録を振り返ってみる。(敬称略)
【入団1年目外国人投手の開幕投手】
キーオは、阪神に入団した87年4月10日・ヤクルト戦(甲子園)で開幕投手に抜てきされた。七回途中5失点で負け投手となったが、入団1年目の外国人投手が務めたのはNPB史上初。後に近鉄・ウォルコットが入団1年目の2000年に務めた。
【親子本塁打】
キーオはNPB通算2本塁打。初アーチは来日2年目の88年4月26日・大洋戦(甲子園)だった。場面は二回2死一、三塁。相手先発・遠藤から左翼へ放った打球は先制3ランとなった。投げては先発で8回を5安打1失点で2勝目を挙げている。
また、父のマーティ・キーオも68年に南海でプレーしており17本塁打を記録。NPB史上唯一となる外国人選手での親子本塁打を達成となった。
【シーズン勝利数】
入団3年目の89年に15勝をマーク。阪神外国人投手のシーズン勝利数は、29勝を挙げたバッキーに次いで歴代2位。
【3年連続2桁勝利】
入団した87年から89年まで3年連続で2桁勝利。他に阪神外国人投手で3年以上連続2桁勝利は、5年のバッキー(64~68年)、4年のメッセンジャー(11~14年)。
【阪神助っ人投手通算勝利数は歴代3位】
キーオのNPB通算成績は107試合で45勝44敗、防御率3・73。通算勝利数は歴代3位となる。
①バッキー=100勝(62~68年)
②メッセンジャー=98勝(10~19年)
③キーオ=45勝(87~90年)
(デイリースポーツ記録係)