【野球】ドラフト候補に甲子園でプレーの機会復活!センバツ選出校の注目選手
日本高野連が10日、甲子園球場で8月に「2020年甲子園高校野球交流試合(仮称)」を実施することを発表した。新型コロナウイルスの影響で史上初の中止となった「第92回選抜高校野球大会」の出場32校を招待し、各校が1試合を戦う。
実力校、話題校が多数、選出されていた今年のセンバツ。大会は直前の3月11日に中止となったが、今夏の代替大会で球児たちが甲子園でプレーする機会がよみがえった。各地のドラフト候補たちも聖地に集まってくる。あらためて選出校の注目選手を紹介したい(データは今年2月末までの数字)。
▽白樺学園(北海道) エースで4番を務める片山楽生投手(3年)は、神宮大会で投げては140キロに迫る直球と縦スライダーを武器に8強入りへ貢献した。打っても左打席から鋭い打球を飛ばすなど、投打で非凡な才能を備える。
▽仙台育英(宮城)昨夏の甲子園でベンチ外だった左腕・向坂優太郎投手(3年)が台頭。笹倉世凪内野手(2年)は投手、中軸打者としてチームを支える。4番・入江大樹内野手(3年)が神宮大会で豪快アーチを放つなど攻守に戦力充実。
▽高崎健康福祉大高崎(群馬) 自慢の“ツインタワー”が看板。下慎之介投手(3年)は183センチ左腕。橋本拳汰投手(3年)も190センチの大型右腕だ。共に最速は140キロを超える。
▽国士舘(東京) 黒沢孟朗内野手(3年)は、体を思い切りかがませながら左打席でバットを構える独特な打撃フォームで通算19本塁打。
▽東海大相模(神奈川) 高校通算44本塁打&142キロ右腕・山村崇嘉内野手(3年)、同53本塁打・西川僚祐外野手(3年)、同27本塁打・鵜沼魁斗外野手(3年)の124発トリオは破壊力抜群。
▽花咲徳栄(埼玉) 高校通算47本塁打の井上朋也内野手は1年春からレギュラーの逸材。主将としてもチームを良くまとめる。
▽中京大中京(愛知) 神宮大会優勝に導いた150キロ右腕・高橋宏斗投手(3年)は、キレがある直球と変化球を投げ込む。女房役の印出太一捕手(3年)は強肩、インサイドワークとも評価が高い。
▽星稜(石川) 昨夏準優勝メンバーで遊撃手からコンバートした内山壮真捕手(3年)は高校通算30本塁打の強打。寺西成騎投手(3年)は身長186センチ体重87キロの恵まれた体で最速146キロの直球を投げ込む。
▽大阪桐蔭(大阪) 高校通算24発の西野力也内野手(3年)は下級生のころから経験を積んでおり、勝負強い打撃が魅力。
▽履正社(大阪) 小深田大地内野手は高校通算29本塁打のスラッガー。昨秋の公式戦は2本塁打、打率・541の活躍。主将を務める関本勇輔捕手は強肩、長打力に加え、勝負強さも兼ね備える。父は阪神で活躍した関本賢太郎氏。
▽明石商(兵庫) 多彩な変化球も持つ151キロ右腕・中森俊介投手、三拍子そろったスラッガー・来田涼斗外野手は、ともに下級生から甲子園で活躍したドラフト1位候補。
▽智弁和歌山(和歌山) 主将・細川凌平内野手は高校通算20本の強打に加え、50メートル走5秒8の俊足。目標だった5季連続甲子園はかわなかったが、聖地での活躍に期待がかかる。小林樹斗投手は最速148キロ右腕。
▽大分商(大分) 147キロ右腕の川瀬堅斗投手(3年)が大黒柱。冬場は右肩のインナーマッスルを鍛え、走り込みで下半身を強化。兄の晃はソフトバンク在籍。
春先までの注目選手だけでなく、3月以降に急成長した選手も数多くいるはず。試合や練習ができない状況の中、地道に練習を積んだ選手はさらに実力を伸ばしてくる。聖地で大暴れする姿が待ち遠しい。(デイリースポーツ・中野裕美子)