【スポーツ】ゴルフ界の新星・関藤が米ツアー初参戦 弟・侑嗣と兄弟タッグで奮闘誓う
男子ゴルフの関藤直熙(せきとう・なおき、23)=エブリイ=が22日に開幕する米ツアー、ZOZOチャンピオンシップ(米カリフォルニア州)に主催者推薦で出場する。
初めての米ツアー出場に「とても楽しみ」と胸を躍らせる。「予選落ちがなく4日間プレーできるので、今の自分のベストパフォーマンスを出して何位になれるのかを知りたい。歯が立たないのか、それともある程度は通用するのか。順位の目標はない。とにかく4日間、1日でもいいから自分のベストを出したい」と意気込む。
今、男子ゴルフ界で注目を集めている若手だ。昨季、アジア下部ツアーで日本人初の賞金王となった。今季もコロナ禍前にアジアツアーで2試合にトップ10入り。国内ではツアー外競技ながら石川遼、今平周吾らトッププロが参戦した7月のゴルフパートナー・エキシビションで最終日にコース記録の61をマークして逆転優勝し、一気に知名度を上げた。実力に加えて端正なルックス。スター候補として呼び声は高い。
今月15、16日の2日間、地元広島で開催された地方大会の広電オープンに優勝し、18日に日本を出発した。ZOZOでキャディーを務めるのは弟でプロゴルファーの侑嗣(20)。「弟にとってもいい経験になる。2人で力を合わせて頑張りたい」と、兄弟タッグでの奮闘を誓う。広島国際学院高時代の1年後輩、金谷拓実も主催者推薦で出場するのも励みになっている。
米国でプレーするのは初めてだが、高校卒業後、豪州へ2年間ゴルフ留学しており、言葉の面も問題ない。「米ツアーでもトップ選手が出る大会なので、どんな練習をしているのか、どんな球を打っているのか、自分の目で確かめたい。収穫も課題もたくさん見つかると思う」。将来は米ツアーでの活躍を目指す若武者。その目標へ向けての一歩となる。(デイリースポーツ・工藤直樹)