【野球】巨人のドラフト戦略は?近大・佐藤からの即戦力志向
間近に迫る2020年度ドラフト会議。巨人は1位指名の方針を即戦力野手に定めている。20日のスカウト会議には原監督をはじめ、元木ヘッドコーチと宮本投手チーフコーチも出席。公表はしないが、近大・佐藤輝明内野手(4年・仁川学院)の1位入札の最終確認を行ったもようだ。
佐藤は、今秋の関西学生野球リーグ戦で同リーグ新記録の通算14本塁打をマーク。大塚球団副代表は「10年に一人の逸材ですから。それは間違いないし」と断言する。重複指名は確実で、抽選で外した場合は大学・社会人の先発型即戦力投手の獲得を目指す方向だ。
今季ここまで12球団で唯一、新人選手の1軍戦出場がないのが巨人。本指名6人のうち高卒選手が5人ということもあるが、ファンにとっては少し寂しい。4月1日付でスカウト担当らの配置転換を実施した。常勝軍団形成に向けて「発掘育成」の方針を掲げる一方、ドラフトにおける戦力補強は欠かせない。
今年の本指名も6人の予定で、育成契約では約10人を検討。独立リーグに眠る逸材の獲得も模索している。現在、リーグトップを独走するチームは連覇目前。勝利と育成の両方を追う巨人がドラフト会議でも主役に躍り出るか、注目が集まる。(デイリースポーツ・中野雄太)