【競馬】何人気づいた?白毛馬ソダシの“新兵器”
2歳女王に輝いたのは白毛馬ソダシ。吉田隼人騎手が久しぶりにG1を勝った。それが何よりもうれしいです。あるきっかけから猛烈に応援するようになったジョッキー。人柄にも引かれましたが、馬のジャッジも的確で、馬券(予想)も助けてもらっています。
ところで、阪神JFのソダシを見て、何か変化を感じませんでしたか?気がつかない人が多ければ多いほど、陣営としては“してやったり”でしょう。答えは「メンコ」(覆面)です。勝負服柄のメンコを、パドック、返し馬で着用するのはいつものこと。新馬戦、札幌2歳S、アルテミスSもそうでしたが、レースはメンコを外して走っています。ところが、今回は初めてゲート裏で白いメンコに交換してレースに臨みました。
「(須貝)先生にはメンコを着けてもらうように、お願いしているんです。でも、白い顔が隠れるのも…ねぇ…」。レース3日前の木曜に、吉田隼人騎手がそんな話をしていました。難しい気性は白毛ならでは。ソダシも例外ではないようで、その対処法として、ジョッキーが進言したとか。ただ、普通のメンコを着けると白いルックスが台無しに。そこで用意したのが、毛色と同じ真っ白な耳覆いのメンコでした。着けているのが分からないぐらい白毛と同化。陣営の粋な計らいですね。
サトノレイナスと演じたゴール前の叩き合い。約7センチ差の大接戦ですから。きっと、メンコも勝因のひとつでしょう。(デイリースポーツ・井上達也)