【芸能】支え合ってコロナ禍を乗り切る!2代目・三波伸介夫婦の愛情物語 24時間一緒
びっくりしたなぁ、もう。この世知辛いご時世に365日、24時間一緒の仲良し夫婦がいるなんて…。そんな夫婦が実際にいるから驚きです。コメディアンで俳優の2代目・三波伸介(56)と6歳下の恋女房・ちぇこさんのカップル。新型コロナウイルス感染症拡大で芸能の仕事がほとんどなくなっている今、妻の占いの仕事を中心に、支え合って乗り切っていこうとする夫婦の愛情物語です。
「びっくりしたなぁ、もう」のギャグで有名な2代目の実父、初代・三波伸介(享年52歳)は、伊東四朗(83)。戸塚睦夫(享年42歳)との「てんぷくトリオ」で一世を風靡(ふうび)した昭和の喜劇王でした。長寿番組「笑点」の司会やNHK「お笑いオンステージ」の減点パパの似顔絵コーナーを覚えている中高年の方は多いでしょう。
2代目夫婦は舞台の共演で知り合いました。2代目は日大芸術学部卒業後、三波伸一の芸名で映画「まんだら屋の良太」に主演。1989年のNHK大河ドラマ「春日局」では、松平伊豆守信綱役に抜てきされるなど活躍していました。
その2代目の舞台に、埼玉大教育学部を卒業後、女優をしていた、ちぇこさんも出演。「たまたま隣に座る役だった」のがきっかけで交際に発展したそうです。ちぇこさんが、浅草ロック座のトップダンサー「河井洋子」としても有名だった、2代目の実母・和子さんにも芸名をつけてもらえるほど気に入られたこともあり、ゴールインしたそうです。
09年12月8日に2代目を襲名し、その後も順調に芸能活動をしていた2人に2度の転機が訪れました。最初は2011年3月11日の東日本大震災。2代目は「あの震災後、めっきりと仕事がなくなった。そこで大学で心理カウンセラーの勉強もしていたママ(ちぇこさん)が、占いの仕事を始めたんです」と、振り返ります。
芸能関係の仕事が増え始めたころ、今度は病魔が2代目を襲いました。6年前に急な心臓発作で病院に緊急搬送されて以来、3度の手術を余儀なくされました。
現在は日常生活に支障がないまでに回復はしていますが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で再び、芸能関係の仕事が激減。一家の収入の柱ともなっていた、対面での占いの仕事もできなくなりました。
そこで始めたのが、ZOOMを使ってのオンライン占いや電話占いです。ちぇこさんは現在、電話占いの会社「ULana」に登録し、悩める人たちにアドバイスを送っています。ちぇこさんによれば「電話のときはひとりでしゃべりますが、そばにはいてもらいます。ZOOMのときには当然、主人に横に座ってもらっています」とのことで、片時も離れることはありません。
奈良県にある壺阪寺(つぼさかでら)に伝わる霊験談に基づく文楽物語「お里と沢市」は「妻は夫をいたわりつ 夫は妻に慕いつつ」で始まります。かつて浪曲でも有名になったフレーズです。令和の時代になっても、そんな愛情タップリな夫婦が存在していることは、うれしくないですか。(デイリースポーツ・今野良彦)