【野球】ロッテ・ドラ1鈴木、あふれる茨城愛 目指せ!同県出身初の名球会入り
20年度ドラフトの投手の目玉は楽天のドラフト1位・早川(早大)だけではない。ロッテのドラフト1位・鈴木昭汰投手(22)=法大=が、25日のソフトバンク戦(ZOZOマリンスタジアム)でプロ初勝利を挙げた。
ここまで勝ち星にこそ恵まれないものの、5試合に先発して防御率はリーグ5位の2・45、リーグ5位の31奪三振(4月26日現在)をマークしている左腕。近くに霞ヶ浦や牛久大仏などの名所がある茨城県土浦市出身で、これまで関わってきた地元の方々への感謝の思いを持って、マウンドに上がっている。
自然豊かな風土ですくすく育ち、今がある。これまでも地元の魅力について目を輝かせて話していた。「茨城の良さですか?どこがいいかといわれたら分からないですけど、ただただ住みやすいんですよ。自分の家の周りは結構、暗いぶん星がすごくきれいに見えるんですよ」。
茨城県は、ブランド総合研究所が調査した「都道府県魅力度ランキング」で13年から7年連続最下位だった。昨年は42位にランクアップ、最下位を脱出し、上位進出への機運が上がっている。鈴木も牛久大仏、フラワーパーク、ミュージアムパーク…。観光地もいっぱいあるとばかりPRしていたのが印象的だった。
そんな地元大好きの鈴木は自身が活躍することも茨城PRにつながると考えている。「自分が頑張ってたら、地元の人もチェックとかしてくれてる人もいると思いますし、それで話題になってくれれば。自分のためにもそうですけど、いろいろな人にお世話になったので、茨城の人に恩返しをしたいですね」。茨城出身選手の動向は知っている。大洗町出身で、阪神などで活躍した井川慶投手も目標の1人だ。「茨城ですごい選手と知っていたので、そのような選手になれたら」と目標を高く持っている。
茨城県出身者で名球会入りした選手はまだいない。順調な一歩を踏み出した鈴木。地元の知名度アップのためにもすくすくと成長し、地元を代表する投手へと駆け上がっていってほしい。(デイリースポーツ・水足丈夫)