【野球】人気の「カープボトル」 今年のテーマ「なかよし」に込められた思いとは
サントリー食品インターナショナル(株)が今月11日からカープ選手とコラボした「サントリー烏龍茶 なかよしカープボトル」5種類を発売する。中国・四国エリアでの限定発売。17年に菊池涼とコラボしたのが最初で、5年目となる今年のテーマは「なかよし」だ。
17年から始まったカープとコラボも5年目に突入した。新型コロナウイルスが各地で猛威を振るう中、今年のテーマは「なかよし」だ。コロナ禍を乗り越えていこうという思いが込められている。
サントリーフーズ(株)中国・四国支社企画部長の柳谷吉昭氏(48)は「人と人とのコミュニケーションがこれまでと違う形になった。長引くこの状況をみんなで乗り越えていきたいという思いで“なかよし”をコンセプトにした」と説明する。
ラベルデザインは「長野&上本」「野間&鈴木誠&西川」「一岡&今村&大瀬良」「松山&スラィリー」「森下&遠藤」の計5種類。大瀬良らは“カピバラ3兄弟”としてファンから認知され、鈴木誠らも同世代の仲良しトリオとして知られている。
そんな中で意外な組み合わせなのが長野と上本のコンビだ。肩を組み、笑顔の花を咲かせる2人。サブタイトルは「実はなかよし」。接点がほとんどないようにも見える2人だが、19年に長野が巨人から移籍してきて意気投合。積極的にコミュニケーションを図っていることから出演が決まった。
同社はこれまでも他球団とのコラボ商品を発売しており、広島では5年目となった。毎年、ファンからの反響が大きく、売れ行きも好調なのが大きな理由だ。
同社中国・四国支社長の富永孝司氏(53)は今春、広島に赴任してきたばかり。前任地は楽天が本拠地を置く仙台だった。仙台も野球熱は高いが、広島はそれ以上だという。「タクシーに乗るといつもカープの話題。仙台でも野球好きの運転手さんがイーグルスの話をするけど、広島の運転手さんはほとんどがカープファン。自分が監督というか、ご意見番のような感じ。それだけ地域に密着しているんだなと感じた」
広島とのコラボが始まったのは、菊池涼がサントリーウーロン茶を愛飲していたのがきっかけ。18年11月には、そのシーズン限りで現役引退を発表した新井の記念ボトルが急きょ発売されたこともある。「まとめて購入されるお客さまも多い印象で、通常の商品よりも2倍の売れ行きです」と柳谷部長。昨年は発売から約1カ月で完売した。全種類をコンプリートするコアなカープファンもいるという。
ラベルにある、ハートの真ん中に「C」を入れたデザインもポイント。「なかよしカープボトル」を飲みながら、V奪回へ向けて奮闘するカープを応援しよう。(デイリースポーツ・市尻達拡)