松山英樹 使用ギア大人気 偉業から1カ月まだまだ続くマスターズV効果 

 松山英樹のマスターズ制覇から1カ月が経過した。日本人初の快挙は、ゴルフ業界全体にさまざまな好影響をもたらした。住友ゴム工業が展開する、スリクソンブランドの松山使用ギアにも一躍注目が集まった。クラブからウエアまで品薄状態が続き、店舗によっては欠品も出ているという。

 アマチュアにとって、プロと同じギアを簡単に入手しやすいのがボールだ。今年2月発売のNEW「スリクソン Z-STAR XV」(オープン価格)は松山V効果で受注が増えた。スピン性能に加え、飛距離も追求したモデルで風に負けない力強い弾道を実現。松山も「ドライバーの初速が速いのにアプローチショットでのスピン量も十分。フィーリングや自分が重視しているパッティングの音もイメージ通りで信頼できるボール」と大絶賛する。

 同じ性能のボールで「MASTERS」のロゴとマークが入った特別モデルも存在する。住友ゴム工業の広報担当によると「毎年マスターズの時期に店頭に並ぶものですが、松山選手の優勝を受け、メーカー在庫が一気になくなりました」というレア商品だ。

 最も貴重なギアは緑のキャディーバッグ(品番GGC-S169L)だ。レプリカではなく、松山が今年のマスターズで使用したものと全く同じ仕様で、メーカー希望小売価格は9万9000円。限定100本で4月の優勝前からメーカー在庫はなく、現在ネット上では15~30万円前後で取引されている。

 キャップ、ウエア、手袋などにも松山効果は及ぶ。キャップ(品番SMH1130X)は松山が着用していないカラーを含め、どれも品薄状態。ちなみに今年のマスターズで松山は、初日はネイビー、第2日はピンク、第3日が緑、最終日は黄色を基調としたキャップ、ウエアを着用していた。

 やはり、使用ギアの中で一番の注目はドライバーだ。2016年以降は他社製を使用していた松山が、昨年8月からスリクソンZX5のプロトタイプを実戦で投入し、話題になった。マスターズはこのZX5で頂点を極めた。

 ZXシリーズは、飛びの性能と構えた時の形状に徹底的にこだわった。構えて安心できる形状から、思い切り振り抜ける飛びの新設計「REBOUND FRAME(リバウンドフレーム)」構造を採用。大きなたわみを生み、反発性能をアップした。研究に研究を重ねた末、クラブに強いこだわりを持つ松山を納得させた至高の逸品だ。

 4年ぶりにドライバーのスリクソン回帰を決めた松山も「今までのスリクソンのドライバーの中で、間違いなく一番飛ぶと思います。とにかくヘッドが良くて、よく飛びます。この飛距離性能と安心して振り抜ける“振り感”が気に入っています」とコメントしている。

 メーカー希望小売価格は7万2600円と決して安くないが、発売5カ月で前作比115%と好調に推移。住友ゴム工業の広報担当は「ZXシリーズはもともとご注文を多く頂いており、スペックによっては欠品する状態でした。松山選手のマスターズ優勝により、さらにご注文を頂き、当面は品薄状態が続くと予想しています」と説明する。

 ZXシリーズが、メード・イン・ジャパンの世界に誇れる名器であることは実証された。既に所持しているゴルファーは、マスターズ王者が絶大な信頼を寄せるギアを武器にして、飛距離&スコアアップにチャレンジしたい。(デイリースポーツ・斉藤章平)

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