【野球】大谷翔平を支える水原一平通訳とはどんな人?
MLB中継でエンゼルスの試合を見ると、大谷翔平選手の横に必ずといっていいほど、お見かけすることだろう。専属通訳をしている水原一平さん。大谷とは日本ハムの通訳時代からのお付き合いで、今年のオールスターゲームのホームランダービーでは捕手を務めたのは大きな話題となった。息の合った2人はテレビ越しからもほほ笑ましく思った。
日本ハム担当記者時代、話しかけやすい、親しみやすさから一平さんと呼ばせてもらった。多くの外国人選手への取材で、いつも好意的に通訳をしてもらった。当時から感心していたが、本当に仕事熱心な方だと記憶している。
水原一平さんは北海道出身。父親の仕事の関係で、米国に行き、高校まで滞在していた。実は野球経験がなく、学生時代は興じていたスポーツは?日本ハムのアリゾナキャンプ中に聞いたが「ハイスクールの部活動はアメリカもあるんですが、自分は春はサッカーをやって、秋はバスケット部でした」と話していた。
野球未経験な方なので、日本ハム通訳時代の最初のころの、キャッチボールを見て、大丈夫かなと思ったものだ。申し訳ないが、投げ方が経験者っぽくないなとも思っていたが、気持ちよく受けてもらおうと思っていたのか、一線級で活躍するプロの投げるボールを怖そうな表情を見せずに受けていたのを思い出す。気配りのできる人だから、大谷の心をつかんでいるのだろう。
日々の通訳業務はもちろん、ロサンゼルスでの車での送迎など、大谷が心地よく野球をやる上で、欠かせない存在の一平さん。日本ハム当時から親しまれキャラで、大谷も遠慮せずに仕事を頼めると思う。一平さんの献身的な姿勢が、メジャーでの活躍を支えている。(デイリースポーツ・水足丈夫)