【野球】巨人 新助っ人に万能型ハイネマンを選んだ理由

 巨人は6日、米大リーグ・レッズ傘下3Aルイビルから自由契約となっていたスコット・ハイネマン外野手(28)=右投げ右打ち、185センチ、99キロ=と契約合意したと発表した。単年契約で年俸約3300万円(金額は推定)、背番号は「28」を予定。巨人が、走攻守三拍子そろった新助っ人を獲得した背景とは-。

 今季ここまで新外国人選手の獲得は重要な課題だった。1年目のスモークは新型コロナウイルスの影響で家族が来日できないため米国に帰国して退団し、テームズは右アキレス腱断裂で帰国した。ただし獲得したハイネマンは、大砲のスモークやテームズとはタイプが違う。

 ハイネマンのメジャー通算成績は、68試合で打率・打率・172、5本塁打、17打点。ただ3Aでは通算166試合で打率・304、20本塁打、86打点、24盗塁をマークした。外野の全ポジションと一塁も守れる“万能型”の選手だ。

 獲得した時期と無関係ではないだろう。通常ならば新外国人選手はキャンプ、オープン戦と日本の野球に慣れてから公式戦を迎える。ただ今回はシーズン途中の入団。今後、プロ野球は後半戦に突入。今季の残りの期間も考慮すれば守備力も高く、打撃も安定感がある新助っ人ならば計算が立つだろう。まだ28歳と若いだけに伸びしろもあり、今後の成長にも期待できる。例えば、台頭してきた若手の松原外野手らと競争させれば、その相乗効果にも期待できる。

 巨人を通じてハイネマンは「ジャイアンツのチームメートと、ともに優勝を目指して戦うことを楽しみにしています。2021年、日本シリーズのチャンピオンシップ奪還に向けて全力を尽くします」とコメントした。3連覇を目指す巨人で新助っ人が、重要なピースになるかもしれない。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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