【野球】白スパイク採用から3度目の甲子園 今大会は何校が着用するか

 高校野球において、昨年度から熱中症対策の一環として使用が認められた白スパイク。導入から約1年半で、多くの球児が白スパイクを身につけるようになった。解禁シーズンの「2020年甲子園交流試合」では32チーム中14チーム、解禁から約1年がたった「第93回選抜高校野球大会」では32チーム中24校が白スパイクを着用した。

 白スパイクを使用する最大のメリットが、黒スパイクに比べての体感温度の低さだ。スポーツメーカー・ミズノが「黒スパイクに比べて、内面、表面共に最大約10度低くなる」という研究結果を出しているように、酷暑の中での白スパイクの効果は抜群。今夏の予選大会を取材する中でも、黒スパイクより白スパイクを着用する選手が多い印象を受けた。

 白スパイクの種類の増加も、着用率向上に拍車をかけた。ミズノ担当者によると「白だけというスパイクはこれまでになかった」と、開発が始まったのは白スパイク導入決定後の19年5月から。発売当初は、種類も限られていた。

 ただ、「黒スパイクの白バージョンを基本的に出している」と黒スパイクの主流モデルに、そのまま白色を追加。値段も同価格となった。種類を素早く増やせたことに加え、球児の足にもなじみのあるモデルを踏襲したことで、移行もスムーズに行われた。

 昨年1月にはミズノからカンガルーレザーを使用した「MIZUNO PRO QS」が発売されるなど、高級モデルの白スパイクも登場。ミズノ社以外のスポーツメーカーでも白スパイクの種類は増えてきており、導入からわずか1年半でも、すでにバリエーションは豊富だ。

 白スパイク採用から3度目となる甲子園での大会。今大会出場校の中では、広島新庄、専大松戸、敦賀気比、北海が、今春のセンバツで黒スパイクを着用していた。今回は何チームが白スパイクを使用し、どの社のどのモデルの白スパイクを履いているか。球児の足元に今一度、注目したい。(デイリースポーツ・北村孝紀)

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