【野球】阪神の和製4番は大山か佐藤輝か 過去成績から見えてくるのは
近未来の阪神4番は大山か、佐藤輝か。生え抜きの和製4番は球団数十年来の悲願でもあり、寅年の今年は特に注目したい。
昨シーズン主に4番を務めたのは大山だ。しかし終盤、故障と不調でスタメンを外れるなど、4番として不本意なシーズンとなった。チームとしても2021年はヤクルトとゲーム差なしの2位だったが、121本塁打、517打点はともにリーグ5位。4番の浮沈がペナントの行方を左右するのは言うまでもない。
大山が出場100試合を超えた18年以降の先発打順別打撃成績は以下の通りだ。
打順 試合 打数 安打 HR 打点 打率
▽21年
4番 93 352 86 17 56 .244
5番 10 37 10 0 2 .270
6番 15 55 16 2 5 .291
7番 4 15 8 2 8 .533
▽20年
1番 2 7 0 0 0 .000
3番 2 6 1 0 0 .167
4番 65 252 73 15 50 .290
5番 39 147 43 12 34 .293
6番 1 4 2 0 0 .500
▽19年
3番 1 2 0 0 0 .000
4番 108 435 112 12 61 .257
5番 3 9 2 0 3 .222
6番 16 58 17 1 8 .293
7番 7 25 7 0 3 .280
▽18年
2番 2 7 3 1 2 .429
3番 14 63 22 5 15 .349
4番 12 47 13 0 5 .277
5番 5 17 2 0 1 .118
6番 26 97 29 5 18 .299
7番 18 63 16 0 6 .254
8番 4 15 2 0 0 .133
4番起用が圧倒的に多く本塁打数も突出している。一方で打率は全体的に5~7番の方が高く、マークの厳しい4番という立場で結果を残すことの難しさを物語っている。名実ともチームの柱となる大山は、いかに重圧をはねのけるかがカギとなりそうだ。
一方、以下は佐藤輝の昨年先発打順別成績だ。
▽21年
4番 11 42 12 2 12 .286
5番 37 142 35 8 18 .246
6番 46 173 47 13 30 .272
7番 17 51 6 1 4 .118
佐藤輝は試合数が少ないものの、4番の時に最も高い打率を残している。12打点も、他の打順と比べ高確率。ルーキーイヤーでがむしゃらに打席に立った結果かもしれないが、4番のプレッシャーに負けない成績は将来の可能性を示している。
しかし内角攻めに苦しんだ後半戦はセ・リーグのワースト記録となる59打席連続無安打など絶不調もあった。この経験を糧に、2年目は対応力アップを期待したい。(デイリースポーツ記録室)