【野球】久々に20勝投手出るか? 古くは10代で到達も、13年楽天・田中以降なし
昨年はオリックス・山本由伸投手(23)が18勝を挙げ、投手タイトルを総なめにした。今年はチームの後輩・宮城大弥投手(20)がその山本からタイトルを奪うと宣言するなど、イキのいい若手によるハイレベルな争いがスタートしそうだ。
その山本でも届かなかったのが、20勝の大台。過去には金田正一(国鉄)が1951~64年、17歳から31歳にかけて14年連続、稲尾和久(西鉄)が56~63年、19歳から26歳にかけて7年連続で達成。尾崎行雄(東映)も62年に18歳で達成するなど、若き20勝投手は数多く生まれた。しかし近年は選手の健康状態を考慮し、登板間隔をあけるなど起用法も多様化。13年、楽天・田中将大の24勝0敗を最後に20勝投手はいない。
▽80年以降の20勝投手と、到達年齢は以下の通り。
80年 木田 勇(日本ハム)26歳
81年 江川 卓(巨人)26歳
82年 工藤幹夫(日本ハム)22歳
北別府学(広島)25歳
84年 今井雄太郎(阪急)35歳
85年 佐藤義則(阪急)31歳
89、90年 斎藤雅樹(巨人)24、25歳
89年 西本 聖(中日)33歳
99年 上原浩治(巨人)24歳
03年 井川 慶(阪神)24歳
03年 斉藤和巳(ダイエー)26歳
08年 岩隈久志(楽天)27歳
13年 田中将大(楽天)25歳
80年代以降での最年少は工藤の22歳。24~26歳がいずれも3人と多い。野球選手として技術、体力的とも充実の時期と言える。山本は今年、24歳になる。21歳を迎える宮城とともに、大台到達への期待がかかる。
逆に最高齢は今井の35歳で、ベテランの域に達してからの20勝も価値があるといえるだろう。(デイリースポーツ記録室)