【スポーツ】全日本BMXパークで遠隔地から拍手や声援、双方向ライブ配信の新たな試み

 自転車BMXフリースタイル・パークの全日本選手権が16、17日と岡山市の下石井公園内の特設会場で開催された。東京五輪で5位入賞の男子、中村輪夢(20)=ウイングアーク1st=ら国内トップ選手が出場する大会では、今回初めて双方向ライブ配信を行っている。遠隔地からの観戦者が配信を見てリモートで拍手や声援を選手に送ることができるもので、スポーツ分野での活用は初という。

 全日本フリースタイルBMX連盟に、NTT西日本、NTTスマートコネクトがプラットホームを提供。視聴者がコメントやスタンプを送信すると、試合会場内のビジョンに拍手や応援のスタンプが映し出され、「パチパチ」という拍手や「ワーッ!」という声援も表現される。

 昨年は「マルチアングル配信機能」で、競技映像以外に「選手入場口」「DJブース」など多角的な映像の配信をスタート。視聴者が見たい画面を選択でき、舞台裏ものぞけるようになった。さらに今回の試みで、現場と遠隔地のファンの一体感を目指した。

 新型コロナウイルスの感染拡大によってリモートでの観戦やイベントが増える中、同連盟は「双方向性やマルチアングルによる複数映像の同時配信を組み合わせた、新たなスポーツ観戦スタイルの提供に挑戦する」と説明した。

 大会4連覇を果たした中村は、「BMXは生で見てもらった方が迫力がある。ぜひ注目してほしい」と観戦を呼びかけた。ファンとの一体感がアーバンスポーツの真骨頂。コロナ禍が生むジレンマの中、少しでもその魅力を伝えようという競技団体の模索は続く。(デイリースポーツ・船曳陽子)

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