【スポーツ】イ・ボミ、キム・ハヌルらに続けるか 大注目の韓国女子ゴルファー、ジョン・ジユがプロテストに合格
今月1~4日に茨城県・大洗GCで開催された2022年女子ゴルフ最終プロテストで、ひとりの韓国人ゴルファーが合格を果たした。その名は鄭持有(ジョン・ジユ、26)。身長173センチの長身と端正な顔立ちで、一部ではモデルも顔負けのビジュアルなどと報じられているが、記者は話していて人柄も素晴らしいと感じた。
ゴルフを始めたのは18歳と遅かったが、上達の早さは目を見張るものがあり、2年後にはプロに転向した。16年に韓国ツアー2部に出場すると、20年に同ツアー初優勝。21年には初めてレギュラーツアーに出場した。ルックスだけでなく、その異色の経歴も目を引くものがある。
4ラウンドの成績で競った最終プロテストはギリギリの通過だった。初日はイーブンパー72で滑り出し、2日目には2アンダー70をマークしたが、後半に失速した。3日目に73で雲行きが怪しくなると、最終日は76と崩れてしまった。それでも合格ラインの通算3オーバーを死守。晴れてJLPGAの入会資格を得た。
記者は合格直後のまだ興奮が冷めない中で話を聞くことができた。
-今、どんな気持ちですか?
「言葉に表すことができないくらいにうれしいデス。日本でツアー生活をすれば、幸せになれそうな気がしてきました」
-どうして日本のプロテストを受験する気持ちになったのですか?
「ユン・チェヨン(韓国出身で身長172センチの長身選手。17年から日本ツアー参戦)に聞いたことがありますが、日本ツアーはすごく面白いからって」
-まだ日本ツアーで本格的にプレーする前ですが、どんな印象を受けましたか?
「日本ツアーは韓国とは選手への配慮の仕方が違うと思いました。こんなにも配慮してくれるなんてとびっくりしています」
-今後はQT最終ステージ(11月29日~12月3日、JFE瀬戸内海GC)で上位に入ることが目標になると思いますが?
「(プロテストに合格して)これから楽しくなるような気がしています。QTは最善を尽くして頑張りたいデス」
-日本で活躍した選手はそれぞれ愛称を持っていました。例えばイ・ボミはスマイルキャンディー、キム・ハヌルはスマイルクイーン。ジユさんは何かありますか?
「私はまだないので、作ってください」
時折笑みを浮かべながらていねいに答えてくれたジョン・ジユ。日本で結果を残せば、大ブレイクすること間違いなし。最後に愛称について。「エレガント・クイーン」などいかがでしょうか?(デイリースポーツ 松本一之)