【野球】長嶋茂雄、大谷翔平、清原和博の関連ワードも 時代を象徴する流行語大賞

 ヤクルト・村上宗隆内野手の神がかった活躍を象徴する「村神様」が、1日発表の「現代用語の基礎知識選 2022ユーキャン新語・流行語大賞」に選ばれた。今年の日本プロ野球の話題をさらった村上は史上最年少三冠王、日本人歴代最多56本塁打など記録にも記憶にも残る成績を収めた。

 過去にプロ野球界が受賞した流行語大賞は10ある。また、現行の「大賞」になる前の「流行語部門・金賞」を受賞したワードに86年の「新人類」があった。球界に限らず、バブル期に新しい価値観を持った若者の出現を表す言葉だったが、授賞式には象徴的な著名人として西武の新人王・清原和博、日本シリーズMVP・工藤公康、投手3冠(最多勝、最高勝率、最多奪三振)・渡辺久信が出席した。当時の西武は常勝軍団。物おじせずに実力を発揮した若い3人が代表的に選ばれた。

 過去に「大賞」を受賞した球界のワードは以下の通り。

 ▽「イチロー(効果)」 94年にオリックス・イチローが年間200本安打を達成。

 ▽「NOMO」 95年、野茂英雄がメジャーへ。ドジャースでチームを地区優勝に導き新人王も獲得。

 ▽「がんばろうKOBE」 95年1月、阪神・淡路大震災が発生。地元のオリックスがスローガンに掲げリーグ▽「メークドラマ」 96年、巨人が広島との最大11・5ゲーム差をひっくり返し逆転優勝。当時の長嶋茂雄監督が「メークドラマ」と名付けた。

 ▽「ハマの大魔神」 98年、横浜が守護神・佐々木主浩の活躍で38年ぶりのリーグ優勝。日本一にも輝いた。

 ▽「リベンジ」 99年、西武の新人・松坂大輔が敗戦試合の後に残した言葉。

 ▽「雑草魂」 99年、巨人の新人・上原浩治の座右の銘。最多勝をはじめとする投手主要タイトル4冠に。新人王と沢村賞も獲得。

 ▽「トリプルスリー」 15年、ソフトバンク・柳田悠岐とヤクルト・山田哲人が達成。

 ▽「神ってる」 16年にリーグ優勝した広島の緒方孝市監督が、鈴木誠也外野手の神がかり的な活躍を表現。

 ▽「リアル二刀流/ショータイム」 21年、エンゼルス・大谷翔平が投打同時出場など46本塁打&9勝でア・リーグMVPの活躍。

 あらためて「懐かしい」と感じる人もいれば「こんなの聞いたことがなかった」という人もいるだろう。時代は変わり、言葉の流行も会話や印刷物だけでなくネット上や世代別など多様化。流行語大賞が必ずしもその1年を映すとも限らなくなった。それでも球界に関わる言葉が受賞するのは、野球が社会に何らかのインパクトを残した結果といえるだろう。(デイリースポーツ記録室)

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