【野球】岡本和は春先得意?不得意? 昨季は3・4月月間MVP「去年は何が起こったか分からんかった」
今季も開幕ダッシュを決められるのか-。4番に加え、今季から新たに主将にも就任した巨人・岡本和真内野手(26)。昨季は3・4月の月間MVPを獲得するなど、ロケットスタートのイメージもあるが、本人からは意外な言葉が聞かれた。
3月31日から行われた中日との開幕カードを2勝1敗で勝ち越した。4番に座った岡本和も初戦の八回に一時勝ち越しにつながる中前打で今季初安打をマークすると、3戦目の七回には長野の一時勝ち越し打の口火となる中越え二塁打を放った。打点と本塁打こそなかったものの、幸先の良いスタートを切ったと言えるだろう。
岡本和自身は「春先っていうのはあまり元々得意じゃないんで」と口にする。昨季は3・4月で10本塁打、25打点、打率・264、オープン戦に至っては15試合で7本塁打、12打点、打率・304の大暴れを見せたが、「去年は何が起こったか分からんかったですからね。オープン戦もアホみたいに打ちましたし」と過去を振り返って苦笑い。「本来そこは僕は得意ではない方なんで。まぁなんとか一本出して、とにかく勝てればいいなと思います」と気負うことなく、表情を引き締める。
今年は3月に開催されたWBCの準々決勝・イタリア戦と決勝・アメリカ戦で一発を放つなど、正一塁手として大会打率・333と躍動。今の状態は例年の同時期以上に仕上がっていることが予想されるだけに、開幕ダッシュへの期待は高まるばかりだ。
WBCも含めた長丁場のシーズンになることについても「その辺はあまり(例年と)変わらないかなと思います」とキッパリ。主砲としても主将としても、巨人を先導していく自覚に満ちあふれている。(デイリースポーツ・畠山賢大)
【レギュラー定着以降の岡本和の年度別3・4月の成績】
・2018年 打率・330、5本塁打、25打点
・2019年 打率・245、7本塁打、19打点
・2020年 6月開幕
・2021年 打率・234、5本塁打、24打点
・2022年 打率・264、10本塁打、25打点