【野球】楽天期待の大型右腕 ドラ1・荘司が1軍先発デビューへ 試行錯誤の中でつかんだ切符
楽天のドラフト1位ルーキー・荘司康誠投手(22)=立大=は、22日の日本ハム戦(楽天モバイル)で、プロ初登板初先発することが濃厚となっている。そんな1軍デビューを控えた期待の大型右腕の今について聞いた。
キャンプから3月中旬のオープン戦まで、1軍に帯同してきた荘司。持ち味は十分に発揮し、アピールを続けたが、開幕は2軍で迎えた。
ファームではここまで3試合に先発。2勝で防御率3・32だが、安定感に課題を残した。先月31日のイースタン・ヤクルト戦(森林どり)では7回無四球無失点。一転、今月7日の同・巨人戦(ジャイアンツ)では5回6四球4失点と荒れに荒れた。
プロに入って先発として中6日で回るローテーション。右腕は「思ってたよりも1週間が早く感じた。追い込む部分と回復させる部分がうまくできていない」と登板間の調整に難しさを感じていた。その中で「状態のぶれを小さくできるように」と食事面やさまざまなトレーニングでベストコンディションを模索する日々を送っている。
すると試行錯誤の効果もあってか、14日のロッテ戦(森林どり)では、7回無四球8奪三振3失点と好投。ついに1軍デビューの切符をつかみ取った。
荘司は普段から「誰がどう見ても1軍のピッチャーだなって思われるように」と練習の姿一つから強く意識。そうすれば「自然と上(1軍)で投げられる機会はいただけると思う」と常に見据えるのは1軍の舞台だ。
18日には、同期入団の伊藤茉がプロ初勝利を挙げた。「先を越されてる状況なので、何とか追いつきたい」と言葉に力がこもる。
今週末、本拠地仙台の地で、イヌワシ軍団の未来を担う大型右腕がついにベールを脱ぐ。(デイリースポーツ楽天担当・滋野航太)