【野球】巨人“レジェンド捕手”阿部ヘッドが大城卓を大絶賛 評価したのは意外なプレー「初めて見たんじゃないかと」

 自身の現役時代と重ね合わせたかもしれない。巨人・阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチが、20日・中日戦(東京ドーム)で躍動した大城卓三捕手を大絶賛した。

 大城卓は同戦の五回2死で左腕・小笠原から「たぶん人生で初めて」という満塁本塁打を右翼席に運んで今季初の4連勝に貢献した。阿部ヘッド兼バッテリーコーチは「初めて見たんじゃないかと思うほど打って守って走って最高でした。これだけの存在感を出せる選手ですから」と目を細める。

 「もちろん満塁ホームランも素晴らしかったけれど、あの走塁の姿勢を見せればチームは盛り上がるので、今日はそこを一番評価しています」と褒めたたえた。「あの走塁」とは二回1死一塁の場面。一走の大城卓は秋広の右前打で巨体を揺らしながら激走し、三塁に到達。続くウォーカーの遊ゴロを相手が失策し先制のホームを踏んだ。勝つために必死に走ってチームをもり立てた、その姿勢を高評価した。

 大城卓は5番に座ってクリーンアップも担う正捕手。阿部ヘッド兼バッテリーコーチは現役時代、巨人の歴史をひもといても屈指の強打の捕手だった。正捕手で4番で主将として巨人軍をリーグV、日本一に導いた。当時の原監督に「慎之助のチーム」と言わしめるほどの絶大な存在感を示した。

 そんな偉大なレジェンドが現在の正捕手の存在感を認め、「明日以降も続けてほしいですね」と期待した。大城卓は「目標にしている。少しでも近づけるように」と“阿部慎之助さん”の背中を追いかけ続ける。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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