【野球】“お得意様”不在の交流戦 西武、広島も奮闘で近年にない混戦 終盤突入の行方は
セパ交流戦も残すところ2カード(ヤクルト、楽天、中日は未消化あり)。11日の試合を終えた時点でDeNAと巨人がともに7勝5敗、勝率・583で首位を走っている。しかし最下位の西武も5勝7敗の勝率・417と、星の数に大きな差がない。12球団すべてに優勝の可能性があり、最終盤まで混戦は続きそうだ。
18試合制となった15年以降、交流戦終了時の首位と最下位の勝ち星(カッコ内は12試合消化時点の首位と最下位の勝敗)の差は以下の通り。
15年 1位・ソフトバンク 12勝6敗(ソフトバンク9勝3敗)
12位・DeNA 3勝14敗1分(DeNA3勝8敗1分)
16年 1位・ソフトバンク 13勝4敗1分(ソフトバンク9勝2敗1分)
12位・オリックス 5勝13敗(ヤクルト3勝9敗)
17年 1位・ソフトバンク 12勝6敗(ソフトバンク9勝3敗)
12位・ヤクルト 5勝12敗1分(巨人1勝11敗)
18年 1位・ヤクルト 12勝6敗(ヤクルト10勝2敗)
12位・楽天 6勝12敗(楽天3勝9敗)
19年 1位・ソフトバンク 11勝5敗2分(ソフトバンク7勝3敗2分)
12位・広島 5勝12敗1分(広島3勝7敗1分※11試合)
21年 1位・オリックス 12勝5敗1分(DeNA7勝3敗2分)
12位・広島 3勝12敗3分(広島2勝6敗1分※9試合)
22年 1位・ヤクルト 14勝4敗(ヤクルト9勝3敗)
12位・広島 5勝13敗(広島3勝9敗)
近年は12試合消化時点で1位球団の勝ち星が突出しないシーズンが増え、独走が減少傾向にあることがうかがえる。その上で、今年12位・西武の5勝は過去の最下位球団の勝利数と比べて多い。3連敗をしておらず、セ・リーグ球団にとって星を稼げる相手になっていない。また、昨年まで開催3シーズン連続最下位だった広島が今年は6勝6敗の4位タイ。過去3シーズンの18試合時点の勝利数をすでに追い越しており、パ・リーグ相手に奮闘が目を引く。
13日からの3連戦、巨人は西武3連戦で勝ち星を伸ばすことができるか。DeNAと4位タイ・日本ハムの対決も今後の行方を左右しそうだ。(勝敗数は12日時点。デイリースポーツ記録室)