【野球】三冠王も視野のエンゼルス・大谷 今季中にゴジラ松井氏超えの金字塔を打ち立てるか

 三冠王も視野に入れるエンゼルス・大谷翔平(28)は、今季中にあのゴジラこと松井秀喜氏(49)超えの金字塔を打ち立てるか-。

 現地15日のレンジャーズ戦(グローグライフ・フィールド)で今季14度目の二刀流出場を果たした大谷は苦しみながらも、6回を投げ6安打3奪三振2失点で約1カ月ぶりの勝利投手となり、今季6勝目(2敗)。打っては5試合連続マルチこそは逃したが、八回の4打席目に2試合連続となる22号2点本塁打を記録するなど自らを援護している。今季最多となる12試合連続安打を記録し、打率もついに3割(・301)に到達した。

 同地区首位・レンジャーズとの4連戦の勝ち越しに貢献した“ミスター・ジューン”は6月に入って54打数23安打、・426、6本塁打、16打点と打撃絶好調。22本塁打は、2位のヤンキース、アーロン・ジャッジ(31)に3本差となり、このままなら年間50本塁打を超すハイペース。21年シーズンに記録した自己最多の46本塁打を大幅に更新する計算になる。

 メジャー通算150号にも王手をかけた大谷が、今季48本塁打以上を記録すればそれは大きな意味を持つ。昨季まで大谷がMLBで放った本塁打数は127本を数える。この127本に48本が加われば175本だ。日本人メジャーリーガーにとって、通算175本塁打は大きな通過点。なぜなら、2003年から2012年までヤンキースを中心にプレーした松井氏の持つ通算本塁打数に肩を並べることになるからだ。

 巨人担当時代に取材したことがある松井氏はメジャー在籍10年で、20本塁打以上のシーズンを5回記録している。日米通算では507本塁打を放ち、国民栄誉賞やワールドシリーズMVPにも輝いた球界のレジェンドだ。過去、海を渡った日本人選手で大活躍したのは、イチロー氏(49)のようなアベレージヒッターか野茂英雄氏(54)に代表されるような投手が大半だ。体格やパワーで劣る日本人選手が、メジャーで長距離砲として名を残すのは夢の又夢といわれてきた。それだけに、松井氏の数字はある意味、金字塔だった。ところが、その数字を故障離脱期間を含め、わずか6シーズンで更新しようというのだ。

 どんな数字も大谷には、ただの通過点だろう。それでも、今季中にユニコーンがゴジラを超える日は確実に近づいている。(デイリースポーツ・今野良彦)

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