【野球】ヤクルトの敗因は-阪神Vに高津監督「強かったですね。やっぱり野球はピッチャーだなと」WBC組の不振も響く

 9月14日、阪神が18年ぶりのリーグ優勝を達成した。

 その裏で、昨季までリーグ連覇していたヤクルト・高津監督は「強かったですね。やっぱり野球はピッチャーだなという気がします」と阪神が今季優勝した理由を分析した。

 1日に神宮での試合に敗れ、今季阪神戦で負け越しが決定した後も指揮官は「一方的に負けた感じはしないんですけど、ピッチャーが先発から最後の抑えまで充実しているところの差が出ているかなと思いました」と話していた。実際に13日までのチーム防御率は阪神が2・61でリーグ1位、ヤクルトは3・66で最下位。チーム打率は阪神が・247でヤクルトが・240と大きな差はない。14日は広島相手に3点リードの8回に救援陣が捕まり4失点し逆転負け。一方で阪神は1点差逃げ切り。「僅差を取られたりとかちょっとしたところで逆転されたりとか追いつけなかったりとか。そういうのはやっぱりピッチャー、バッテリーの差かなと思いますね」。そう首位との差をしみじみ語った。

 ヤクルトにとっては苦難が続くシーズンだった。大きく響いたのは連覇を支えたリードオフマン・塩見の不在。開幕前、キャンプ中に下半身のコンディション不良で離脱した。その後も勤続疲労がたたったのか復帰するも2度、体を痛めて戦列離脱。出場すれば走・攻・守に活躍、ムードメーカーとしても機能していただけにチームとしては痛手だった。さらにWBCに出場した村上、山田、高橋、中村の状態がなかなか上がらず。投打でうまく流れに乗ることができなかった。

 「一生懸命やることはもちろん素晴らしいことですけど、それだけじゃなかなか生きていくのは難しい世界。僕も含めて、もっと野球の奥深いところを理解して勉強しないといけない」

 体調や技術的な部分だけでなく、バッター心理、バッテリー心理などで相手の行動を読む“奥深い”プレー。高津監督が求める「心技体の充実」こそが来季逆襲につながるキーワードかもしれない。(デイリースポーツ・高石航平)

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