【野球】「意外だったのは巨人の堀岡」と評論家 戦力外100人で再生可能な選手は-変則右腕、ベテラン選手の動向にも注目

 プロ野球の第1次戦力外通告期間が13日に終了。今月2日の解禁から、12球団で育成選手を含む計100人が通告を受けた。

 プロの世界だからこその厳しい現実。ただ、過去には戦力外となってから、復活を遂げた選手もいる。今オフの100人の中でも、現役続行を希望している選手は半数以上。デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「現役ドラフトで活躍した選手もいたように、環境を変えて再生する選手もいる。体が元気なら、多くの選手がまだやりたい、と思うだろうな」と選手の心情を代弁する。

 では、ここまで戦力外通告を受けた100選手で、再生が期待される“掘り出し物”はいるか。関本氏は「体に問題を抱えてないことが第一条件」と前置きしたうえで、「メンバーを見て、意外だったのは巨人の堀岡だな。まだ若くて、意識を変えたら伸びる可能性はあると思うけどな」と、巨人の25歳右腕、堀岡隼人投手の名前を挙げた。

 堀岡は1軍では通算18登板で防御率8・41だが、今季イースタンでは43登板で防御率1・87。関本氏は「入団時は細かった印象だったが、体もできて、球速は持っている。綺麗な三振を取ろうではなく、コントロール重視で凡打を増やすことができるか。腕の振れる角度をものにできれば、可能性は秘めている」とした。

 また、関本氏は「野手なら何か一芸を持っている選手、投手ならサイドスローやアンダースローは欲しがる球団もあるかもしれない。チーム編成上、同じタイプの選手がいないと、検討する可能性はある」と注目。変則タイプの投手として、アンダースロー右腕のオリックス・中川颯は今季、2軍で21試合に登板して防御率1・38の成績を残しており、注目選手のひとりに挙げた。

 また、今オフは巨人・中島宏之内野手、楽天・炭谷銀仁朗捕手と西川遥輝外野手、ロッテ・福田秀平外野手ら実績を残したベテランも非情通告を受けた。

 関本氏は「炭谷は経験豊富な捕手として欲しい球団があるんじゃないか。コーチ兼任にしなくても、若手への助言を含めて第3捕手としてベンチにいるのは貴重と思うけどな」と、36歳のベテラン捕手に言及。炭谷は今季65試合に出場し、現役にこだわる意向も示していることから、今後の動向に注目が集まりそうだ。

 来季は2軍リーグに「BCリーグ・新潟」、「ハヤテ223株式会社」の加入が内定。関本氏は「この2チームが加わることで、選択肢が増えるかもしれない。チーム力を上げるには、プロで実績のある選手を獲得することも検討するだろう。最近はNPBで戦力外になって社会人で活躍する選手もいるけど、この2チームが手を挙げる可能性は十分あるだろうな」とも語った。

 戦力外の第2次通告期間を経て、合同トライアウトは11月15日に開催される。(デイリースポーツ・佐藤啓)

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