【野球】第7戦に持ち込まれた日本シリーズ 有利なのはどっち?先に王手をかけた阪神か、逆王手のオリックスか 評論家が分析
「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ5-1阪神タイガース」(4日、京セラドーム大阪)
3勝3敗のタイとなった日本シリーズ。38年ぶりの日本一に王手をかけていた阪神は、先発の村上が今季ワーストタイとなる4失点と沈み、オリックスは山本が日本シリーズ最多となる14三振を奪って9回1失点完投勝利。最終決戦に向け、有利なのは先に王手をかけた阪神か、それとも逆王手としたオリックスなのか。
阪神OBの中田良弘氏は「勢いはオリックスにあるだろうね。負ければ終わりという試合をエースがひとりで投げ抜いて勝った。それで7戦目の先発が宮城。2戦目で6回無失点と阪神打線を完璧に封じ込めてるし、また同じ球場。流れはオリックスに傾きつつあるかなというのが正直な印象」と解説した。
ただ、中田氏は「岡田監督が7戦目の先発に中4日の伊藤将ではなく、青柳を持ってきた。僕はね、ここに阪神の勝機があると見ている。CSも、ここまでの日本シリーズでも登板がなかった青柳を、第7戦の先発に起用する岡田監督の采配ね。去年まで2年連続最多勝で、今年も開幕投手を任せた。シーズン中には不振で長く苦しんだけれども、ここ一番の舞台をお前に任せたという監督の決断は、第4戦で誰もが予想しなかった場面で湯浅を起用して流れを引き寄せたのと同じような匂いを感じる」とした。
そんな中で、中田氏がポイントに挙げたのは、青柳の立ち上がりだ。「やっぱり今年1年、初回に失点するパターンが多かったからね。1回裏のオリックスの攻撃を無失点に抑えられるかが、大きなポイントになってくると思う」とした。
今季18試合に先発して8勝6敗、防御率4・57だった右腕だが、18試合中8試合で初回に失点するなど、立ち上がりに不安要素を抱えている。9月29日のDeNA戦以来の1軍先発となるが、中田氏は「登板間隔を心配する必要はない」とし、「初回を無失点で切り抜けて、阪神が先取点を奪えれば、グイッと阪神に流れが来ると見ている」と分析した。
岡田監督は敗戦後、「まあ、しょうがないやんか、そんなもん、お前。3勝3敗なったんやから」とし、青柳については「いや、期待っていうか、もうそれはお前、投げてる以上は全力で抑えにいくだけやんか。途中抜けたけど、1年間投げとったピッチャーやから。登板が明日になったというだけやろ。ま、良かったやん、投げられて」と話した。
オリックスの中嶋監督は勝負の第7戦に向けて「まあ、どっちかしかないんで、これはしょうがないですよね。どっちかが勝って、どっちかが負けるわけですから。ただ、全力で勝ちに行きたいと思います」と腕ぶした。
59年ぶりの関西シリーズ。初戦を8-0で完勝した阪神が流れをつかんだかに思われたが、よもやの8-0返し。甲子園に舞台を移した3戦目では伊藤将の失策が絡んで連敗。だが、4戦目で大山がサヨナラ適時打を放ち、5戦目では適時失策を犯していた森下が逆転の2点打を放って王手をかけた。それでもオリックスは土壇場の第6戦でエース・山本が今季最多138球の力投で逆王手をかけた。
総スコアも23-23で並んだ最終決戦。日本一の称号を勝ち取るのは38年ぶりの阪神か、2年連続でオリックスか。うれし涙を流すのはどっちだ。(デイリースポーツ・鈴木健一)





