【スポーツ】瓜田純士と対戦の萩原裕介 元ボクサーでインターハイにも出場していた 「倒したい。ここで勝っておかないと-」インタビュー後編

 ブレイキングダウン10に出場する萩原裕介(40)がデイリースポーツのインタビューに応じた。最大で年商40億円を稼いだ萩原工業の代表取締役社長を務めながら、格闘家としての才能も持ち、10大会では瓜田純士と対戦する。事業拡大に成功しながらも、なぜ格闘技に打ち込むのか。対戦指名を受けた瓜田純士との決戦、勝利への思いを前後編にかけて掲載する。

 ◇  ◇

 -瓜田選手から挑戦を受けた時の気持ちは。

 「僕が挑戦するような気持ちではなく、気持ちに応えたいと。アウトサイダーの時じゃあ、組まれないようなカードなので。当時は多分、戦績に差があったのかなと。ただ、今は瓜田さんも40歳を過ぎてから、いろいろな魅力が出てきて、格闘技のほうも実力をあげてきた。これはぜひ対戦していただけるのであれば、という思いで受けましたね」

 -2月の試合ではKO勝利。体力面であがったりもある?

 「たぶんですけど、30代前半のころとアウトサイダーのときよりも上がったものはひとつもないと思います。もう10年前なので、体力、技術、瞬発力、全てが衰えたと思うんです。経済力だけじゃないですか。上がったのは」

 -前回は体力の衰えを上回る技術的な向上でKOできた。

 「狙ってKOできたわけじゃないので、たまたまはまっただけだと思います。1発目が、相手の勢いに対して、こちらが待ちの状態だったので。相手が突っ込んで勢いがあるところをカウンターっぽい感じだったので、それが、たまたま当たっただけで、あれがもし乱打戦に持ち込まれてたら体力とか瞬発力とかでもっていかれたのかもしれないです」

 -瓜田戦には過去一に仕上げると動画で語っていた。練習は。

 「気持ちを過去一の試合にもっていきたいという思いです。ただ練習は一番、期間が長かったので、前回の試合から8カ月以上空いているので、その間も練習はしていました」

 -沖縄で合宿をやった。

 「ハードでしたね。2部練でしたね。午前中、午後でやっぱり年的に3部練習はきついなと思ったので、オーバーワークになっちゃいそうになったので、午前中、午後遊びなしで6日間ずっと長距離、短距離ダッシュ、400メートルダッシュ、あとはスパーリングですね。1日10ラウンドはやりましたね。毎日」

 -過去2戦よりも練習の手応えはある。

 「そうですね。前回、前々回71キロだったんですけど、今回73キロなので、2キロ減量が少ないことがどうかなと」

 -ところで、高校時代はボクシング部でインターハイにも出られていた。ボクシングで格闘技の基礎を築いた。

 「前橋育英でボクシングをしてました。いまだにボクシング部の先生が連絡くれたりしています。人には言ってないですけど、ボクシング部に寄付したりもしてるんですよね」

 -高校途中からやりたいことも出てきてボクシングを辞めた。

 「僕はまじめなほうのボクサーではなかったので。僕は、ちょっと喧嘩の延長のほうのボクシングタイプだったので。格闘技って二通りの人がいると思うんですよ。小さいときから教育されているエリートのアスリート格闘家。後は海外のようなマクレガーとか、ああいうスラム街から出てきたような喧嘩の格闘家ってふたパターンがいて僕の場合後者なので」

 -瓜田選手との試合のプラン、理想の決着は。

 「向こうも、そう簡単には負けねえぞとは言っていたけど、もちろん倒しにいかないといけないとは思っています」

 -萩原VS瓜田のミスターブレイキングダウン対決とも言われている。

 「試合となると僕のほうが確実に実力が上なので、試合はコントロールすると思います。倒せれば倒したい。ここで勝っておかないと、前回の記者会見(9大会前日記者会見)で僕と吉永君相手に瓜田さんが一人で格好いいところをもっていって、オーディションでもだいぶ、審査員として活躍して今のところやられっぱなしなので。これで試合に負けちゃうと1から10まで持っていかれちゃう。ブレイキングダウンの顔みたいな人なので。喋れる。動ける。見せられる人なので、ここで試合でも強いが入っちゃうと、最強になっちゃいますもんね」

 ◆萩原裕介◆(はぎわら・ゆうすけ)1983年4月18日生まれ。群馬県出身。前橋育英高1年でボクシング・インターハイに出場。格闘技団体「THE OUTSIDER」では10戦7勝2敗1分。08年に自身が創業した萩原工業を法人化する。建築土木事業、不動産業、太陽光発電事業、グランピング施設「Akatsuki village」を運営。

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