【野球】来年も豊作ドラフト? 侍ジャパン・井端監督も驚く大学生のレベル「見ておいてよかった」

 野球日本代表・侍ジャパンの井端弘和監督(48)が今月2日、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで行われた「大学代表候補強化合宿」を視察した。

 「アマ野球好き」を公言する指揮官にとって、仕事とは言え楽しみな行事だったようだ。2日は集まった精鋭44人が3チームに分かれ、変則の6回特別ルールで3試合の紅白戦を実施。「あの選手は○○高校の選手でしょ」「○○との試合を名前で見た」など知識も豊富で、時間を忘れて見守っていた。

 そんな井端監督も驚いたのが、参加選手のレベルの高さだった。「朝から試合を観戦しましたけど、みんな素晴らしいと思いました」。全選手を前に語りかけた言葉通り、紅白戦はハイレベルな戦いだった。

 来秋ドラフトの目玉となる明大・宗山塁内野手や、青学大・西川史礁外野手、大商大・渡部聖弥外野手ら野手が攻守でアピールした中、指揮官は「本当にいい投手が多かった。まだ1年ありますからね。この秋からどれだけ伸びるか、楽しみにしたい」と舌を巻く。

 関西大の金丸夢斗投手に、自己最速の157キロキロを記録した愛工大・中村優斗投手(3年)、関大・金丸夢斗投手(3年)、日体大・寺西成騎(3年)らの名前を挙げて絶賛。「この時期に150キロを超える。ここからまた変化というのは、楽しみですよね」と、伸びしろも含めて可能性を感じていた。

 26年の第6回WBCや、野球競技が復活する28年のロス五輪と、続々と国際大会が控える中で、26年に控えるWBCでは2年目のシーズンを迎える世代。東京五輪の広島・栗林や日本ハム・伊藤、第5回WBCの巨人・大勢ら、プロ入り直後から代表で活躍した選手も多い。井端監督も「すぐ(代表に)入ってくる選手もいる。見ておいて良かったなと思います」と、収穫が多い1日だった。

 トップチーム監督の視察は、選手にとっても意義深い。同じ遊撃手の宗山が「名前を出して頂いて、ありがたいです。トップチームに入りたいという強い思いがある。今より一回りも二回りも大きくなって、上の世界に入っていきたい」と話せば、中村も「結構、遠い目標だった。実際、井端監督から直接お言葉を頂いて、狙える位置にきたのかなと思うので、今後の励みになりますね」と、大いに刺激を受けたようだ。

 井端監督は全選手に「3年後にWBC、5年後にはオリンピックもある。ちょうど皆さんが主力になってもらわないといけない」と熱く語り掛け「それを頭に入れて、これからも頑張ってほしい。これからずっと、この1年見ますので頑張ってください」と続けた。

 いい選手がいる-と聞けば、北から南まで…直接足を運ぶ代表監督。今後のアマ野球視察にも意欲的で「ジャパンの監督というよりも、それは個人で見にいきますよ。ただ、野球が好きなのでね」と笑う。今オフはオリックス・山本、日本ハム・上沢、DeNA・今永がメジャー挑戦を表明しているが、次はどんな新星が現れるだろうか。指揮官も驚いたレベルの高さに、近未来の日本野球の可能性を感じた1日だった。(デイリースポーツ・田中政行)

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