【野球】夢が膨らむ大谷翔平と佐々木朗希のガチンコ対決はいつ実現するのか 一日千秋の思いで待つ

 来季からドジャースでプレーする大谷翔平(29)とロッテ・佐々木朗希(22)のドリーム対決実現は、果たして何年先になるのだろうか。

 ロッテの吉井理人監督が17日、地元・和歌山でのトークショー終了後、「『球団に対してもうちょっと恩返ししてからじゃないとだめかな』と思ったりもする」と持論を展開したという。

 佐々木朗は昭和の怪物・江川卓氏や平成の怪物・松坂大輔氏に続き、令和の怪物と呼ばれる存在になる可能性を秘めているが、それだけに立ちはだかる高い壁を乗り越えてほしい。その壁とはプロスポーツ選手として史上最高額の10年総額7億ドル(約1015億円)でドジャース入りを果たした大谷だ。

 大谷は2度目の右肘側副靱帯(じんたい)の再建手術を受けたため、来季は打者専念が決まっている。今季は史上初となる2度目のMVP獲得、日本人初の本塁打にも輝き、もっとも優れた打者に贈られる「ハンク・アーロン賞」も受賞した。年齢を考えればここ数年は体力的にもピークを迎え、来季はさらなる快進撃が期待される。

 その大谷と佐々木朗の対決がいつ、どういう形で実現するか、興味津々だ。お互い160キロを超す、投手・大谷と佐々木朗の投げ合いも見ものだが、打者・大谷と投手・佐々木朗のガチンコ対決が実現すれば、1球ごとに全世界の野球ファンが固唾(かたず)をのんで見守るに違いない。

 佐々木朗が現段階でMLBに移籍する場合、道はふたつしかない。ひとつはFA権を行使しての海外移籍だ。日本プロ野球(NPB)では、海外FA権の取得は、1軍選手登録されていたシーズンを規定の年数=9年を満たすことが条件となっている。入団1年は2軍の試合でも登板さえもなく、今季でプロ入り4年目が終了した佐々木にとって海外FA権を取得してのメジャー移籍は、まだまだ遠い先の話でしかない。

 1日でも早くMLBでプレーするためには、所属するロッテ球団にポスティング移籍を認めもらうしかない。だが、ポスティングシステムを利用して移籍するとしても25歳になるか、プロ経験6年を過ぎなければ、国際海外FAのボーナスプール(契約金枠)の対象になるというデメリットがある。23歳でポスティング移籍した大谷の契約金も最大で231万5000ドル(当時レートで約2億6200万円)といわれていた。さらに、MLBでは25歳までの移籍ではメジャー契約ができないため、当初の年俸は低い。エンゼルス入りした際の大谷の年俸は低く抑えられており、そのため1回目のMVPを獲得したシーズンの年俸もわずか550万ドル(当時レート約6億5500万円)だった。

 ロッテ入団前から将来のメジャー挑戦を視野に入れている佐々木朗だけに金額は問題ではないのかもしれないが、球団には球団の事情もある。それでも、2人の真剣勝負を一日千秋の思い出で待つのは、私だけではないはずだ。(デイリースポーツ・今野良彦)

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