【野球】阪神ドラ3山田が秘めるスラッガーの才能 守備だけではない 和田2軍監督も目を見張るスケール感

 阪神ドラフト3位・山田脩也内野手(18)=仙台育英=の打撃には壮大な可能性が秘められている。ここまでは守備がフォーカスされていたが、打撃センスは非凡。高卒1年目とあって、他の選手と比べるとまだ体の線は細いが、和田2軍監督はスケール感に目を見張る。

 「コンスタント(に打てる打者)…。ただ、それだけにとどめるには、ちょっともったいないくらいの感じのスイング力がある」

 プロ入り後初実戦となった11、12日の1、2軍合同紅白戦では4打数無安打。それでも、初めてプロの投手と対戦した中で引っ張った打球も多かった。「前に飛んでくれたので安心した」と謙遜するが、高い適応能力が垣間見えた。

 フリー打撃では中堅を中心にコンパクトに打ち返す。決して飛距離などが目に飛び込むわけではないが、打ち損じは他の選手よりも少ないように感じる。和田2軍監督はそのミート力が一つの魅力であることを明かした。「コンタクトする力をすごく持っている。タイミングを取るのもうまい。コンタクトする力は1軍選手とそんなに変わらないものを持っている」。実戦が始まってまだ間もない段階だが、卓越した打撃センスを感じている。

 “当て感”がいいだけではないところが、山田が大器であることを物語る。右脇を上げてトップを作り、タイミングを取るために上げる左足を「の」の字をゆっくり描くように動かす打撃フォーム。懐が深く、前も大きいスイングで、強打者の雰囲気が漂う。指揮官は「(スイングの)フォローが大きい。体を作ったら本当に楽しみな選手」と分析。「ひょっとしたら…ということもある」と打率だけでなく、一発がある右のスラッガーになり得る存在として期待した。

 キャンプ中もスクワットなどのウエートトレーニングで体作りに励んでおり、「お尻なんかもかなり張っています」と充実の表情を浮かべた山田。遊撃に就いた紅白戦では三遊間のゴロを逆シングルで捕球して一塁にノーバウンド送球でアウトにするなど、疲労がある中でも高い守備力を誇示した。

 「長打も打てて、単打も打てる。そういうバッターになりたいなと思います」。山田が巨人・坂本のように守れて打てる右の遊撃手となれば大きな戦力となる。(デイリースポーツ・北村孝紀)

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