【野球】なぜ?巨人-DeNA戦は唯一の土曜日ナイター 野球人気の拡大に寄与「見てもらえる機会が増える」
「巨人-DeNA」(6日、東京ドーム)
プロ野球6試合が各地で開催された。
土曜日のこの日、唯一のナイター開催となったのが、東京ドームで行われる「巨人-DeNA戦」。ひと昔前は珍しくなかったが、近年では他の5試合がそうであるようにシーズン序盤、週末の土曜日、日曜日はデーゲームが多い。
東京六大学野球などが開催される時期の神宮や、真夏日の屋外球場ではナイター時間になるケースはあるが、東京ドームはこれとは異なる。前日5日の金曜日は巨人が名古屋、DeNAが大阪からの移動ゲーム。チーム内には「選手の体の負担も考慮されているのでは」という意見もあった。
通常、公式戦の日程は6球団の営業担当者と、連盟職員らで構成される「日程編成会議」で作成される。出来上がった日程案をリーグ理事会で承認し、前年秋ごろに発表する。この時点では組み合わせと地方開催試合の発表で、これに各チームが主催試合の開始時刻を指定し、1月下旬に詳細日程を発表する流れだ。
巨人は同日以外にも、5月4日の阪神戦、6月22日のヤクルト戦、9月14日のヤクルト戦で土曜日のナイター開催を予定している。主催試合の開始時間か各球団に委ねられる中で、球団首脳は「放送局さんとの調整です」と理由を説明。「球団としてはなるべく地上派で放送してもらいたい。それにとって野球を見てもらえる機会が増えるからというのが大きな理由です」と続けた。
日本野球機構(NPB)では、榊原定征新コミッショナーが「プロ野球の一層の魅力向上・観客動員数の拡大」などに重きを置き、ファーム・リーグに2球団の新規参入球団を承認。試合時間短縮を目的として前打者の攻撃終了から次打者が構えるまでを30秒以内に徹底すること、登場曲も10秒以内に厳守することなどが確認されている。