【野球】わずか69戦目でなぜ?リーグ3連覇中の王者オリックスが6月自力V消滅した理由

 5回、一邪飛に倒れ、悔しがる頓宮(撮影・中田匡峻)
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 「オリックス1-5ソフトバンク」(26日、京セラドーム大阪)

 オリックスが今季69試合目で早くも自力優勝が消滅した。昨季まで3連覇を成し遂げた強さは影を潜め、5位に低迷。首位ソフトバンクとは15・5ゲーム差がついた。チーム失速の大きな要因は故障者の続出だ。

 現在、野手では福田、中川、投手では平野佳、小木田、山崎らが故障などで2軍調整中。それまでにも、宮城が左大胸筋の筋損傷で約1カ月半、森は右大腿(だいたい)二頭筋の筋損傷で約2週間離脱するなど中心選手の故障が相次いだ。

 先発では山下、野手では頓宮や西川、杉本らの状態がなかなか上がらなかった部分もある。太田や紅林らは奮闘しているものの、故障での離脱と不振が重なり、チームに勢いがつかなかった。

 今季は競り負け、逆転負けの試合も多い。36敗中、3点差以内での敗戦が30試合。3連覇した昨季は先発が試合を作り、宇田川や山崎、阿部から平野佳につなぐ盤石のリレーがあった。打線も終盤に追い上げる試合が多く、逆転勝ちや勝ち切るゲームが多かった。

 昨季と対照的な試合運びが多く、中嶋監督は交流戦終了後、「(得点を)取るところでしっかり取っても、後ろ(終盤)でやられるのは、チームとしてずっと課題になる」と言及していた。3、4月は借金1、6月はここまで貯金1とほぼ五分の戦いを続けるが、5月に借金5と大きく負け越したことも響いている。(デイリースポーツ・関谷文哉)

 ◆オリックス自力V消滅 この日ソフトバンクに敗れ、31勝36敗2分けとなった。残り試合全勝しても105勝36敗2分けの勝率.745。ソフトバンクはオリックスとの残り直接対決16試合を全敗しても、他の試合ですべて勝てば105勝35敗3分け、勝率.750となりオリックスの勝率を上回る。

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