【野球】カープ&サンフレッチェが狙う 史上初の“広島同時優勝”への思いとは? 8・31同時首位浮上の奇跡

 お立ち台でポーズをとる(左から)大瀬良、末包、矢野=8月31日
 FC東京に勝利し喜ぶ広島イレブン=8月31日
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 今年の広島のスポーツシーンは熱い。プロ野球・広島東洋カープとJリーグ・サンフレッチェ広島がともに優勝争いを繰り広げている。シーズンはヤマ場に突入。史上初となる“広島同時優勝”へ、両チームの選手の思いを聞いた。

 広島はスポーツで夢を見ることができるんだと再確認する日があった。8月31日は、カープが18時開始のヤクルト戦(マツダ)で7-0で大勝。首位へ再浮上すると、サンフレッチェも18時30分キックオフのFC東京戦(Eピース)で3-2で勝利し、町田を抜いて単独首位へと浮上した。広島を背負うチームの同時首位浮上に地元は盛り上がった。

 両チームの選手間ではプライベートで交流のある人もおり、カープの選手がサンフレの試合を、サンフレの選手がカープの試合を観戦することも珍しくない。そんな2チームがお互いにリーグ制覇をつかめそうな位置にいる。ファンのみならず、当事者である選手たちも胸を躍らせていた。

 カープの床田と森下は8月にあったサンフレの試合を新スタジアムであるエディオンピースウイング広島で観戦した。床田は「めっちゃ良かった。ピッチが結構近くて、わぁすごいなと思いましたね」と新スタを絶賛。カープ、サンフレの同時優勝に向けては「広島が超盛り上がるっすね。ここまで来たら(優勝は)譲りたくないですし、サンフレッチェの方が試合数は少ない。向こうの方がプレッシャーがあると思うんですけど、僕らが頑張って先に優勝して、勢いをつけられたらいいなと思いますね」とバトンをつなぐ心意気を示した。

 森下も「お互いやるべきことは一緒で勝たないといけないと思うので、お互いが優勝できれば広島は本当に盛り上がると思う」と夢を膨らませた。

 一方で8月にベルギー1部スタンダールから3年ぶりにサンフレに復帰した広島出身でもあるMF川辺駿も「同時優勝はやったことないと思うので、カープの結果も気にしつつ、自分たちも結果にこだわりたい」と気合。「自分たちが優勝しないと、同時優勝は無理なので、広島県の勢いに乗ってどんどんやっていきたい」と腕をぶした。

 今年5月にはバスケットボールBリーグの広島ドラゴンフライズもB1初制覇を果たした。広島が目指す夢の3冠。その機運と期待は日に日に高まっている。(デイリースポーツ・畠山賢大)

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