【大リーグ】大谷翔平の50号記念球4300万円説はガセ? まだまだ終わらない全米「50-50」狂騒曲余波

 50号2ランを放ちメジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」に到達したドジャース・大谷=9月19日、提供・共同通信社
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 ドジャースの大谷翔平選手(30)が史上初めて「50本塁打-50盗塁」を達成した50号記念球を捕ったファンにド軍が30万ドル(約4300万円)のオファーをしたとの一部の米報道について、複数の関係者が23日(日本時間24日)、「その情報は事実ではない」と完全否定した。すでに40号記念球はオークションに出品されており、50号球も時間の問題とみられる。大谷の快挙を巡る狂騒曲の余波はまだしばらく続きそうだ。

 「ドジャース担当者がオオタニの50号ボールを捕ったファンに30万ドルのオファーを提示したと複数の情報筋から聞いた」-。

 大谷が19日に敵地マイアミで史上初の「50-50」を達成した直後、地元ラジオ局「FOXスポーツ640」のアンディ・スレーター氏が「スクープ情報」として自身のX(旧ツイッター)でそう伝えた。地元紙「マイアミ・ヘラルド」のクレイグ・ミッシュ記者もXで「50号ボールをゲットしたファンは提示を拒否し、ボールをキープした」とつづった。

 50号が懸かった打席では、他の試合球と区別するために刻印入りの特別球を使用。史上6人目の「40-40」の記録が懸かった時にはなかった、ド軍とMLBの対応に50号の重みを感じさせた。

 日本円で約4300万円。SNS上は「まず50万ドルからだろう」、「0が一つ足りねえよ」などと大盛り上がり。そんななか、複数の関係者は「その情報は間違っていると聞いている。事実ではない」と完全否定。記念球の最低額のラインを知らしめるための怪情報との見方をする者もいた。

 スレーター氏のXによると、30万ドルの交渉は「警備員がファンを外野席から連れ出した後に行われた」とのこと。それが事実だとすれば、交渉内容を知っているのはごく限られた人間だけ。「情報筋」がだれなのか気になるところだ。

 その一方で大谷の40号記念球の価値が500万円を超えている。現在、米オークションサイト「ゴールディン」に出品されているボールへの入札額は、大谷が50号を打った後に急騰。50号球と違い、刻印もなければ、認証シールもついていないがわずか1日で1万ドル(約144万円)から3万7000ドル(約533万円)に達した。

 大谷は22日の試合で53号を放ち、「53-55」とした。6試合を残し、「55-55」を射程圏にとらえている。果たして、50号記念球は4000万円以上の値がつくのか。「50-50」狂騒曲の余波はしばらく続きそうだ。(デイリースポーツ・小林信行)

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