【野球】西武“おかわり君”中村剛也が長い現役生活を送れる理由 今季プロ24年目の42歳シーズン「日本一に」
“おかわり君”こと西武・中村剛也内野手(41)が、今季でプロ24年目を迎える。昨季、最下位にあえいだチームを支えるため、完全復活が期待される球界野手最年長の大ベテラン。長い現役生活を送ることができる理由に迫った。
“不惑の大砲”は今季も健在だ。8月に42歳の誕生日を迎える西武・中村剛。大ベテランは今月の自主トレ公開で「ケガなく気を付けて。日本一になりたいです」と強い意気込みを示した。
今シーズンでプロ24年目となる。その秘訣(ひけつ)は当然、体の強さもあり、西武のチーム関係者は「体形のわりに、故障もあったけど何とかやっている」と説明。長い現役生活の要因について本人は「ないんじゃないですか。ただ引退しないってこと」と多くは語らず。球界屈指のスラッガーには自負もあり「それなりの成績を残してやれば、長くできるんじゃないですか。やめなければ」と分厚い胸を張る。
西武が抱える問題も無関係ではない。昨季は不振にあえぎ、最下位に低迷した。その要因が貧打であることは間違いなく、チーム本塁打60本はパ・リーグ最少。個人の本塁打数でも佐藤龍、外崎、そして中村剛の7発がチームトップタイだった。球界関係者が「西武は野手が育っていない」と指摘する通り、慢性的な状態が続く。40歳を過ぎた男が、現役を続けている背景には世代交代が進んでいないこともあるだろう。
チームメートで、現役を続行する栗山巧外野手の存在も大きい。2人とも今季で高卒24年目。入団当初から、刺激し合いながら、西武を支えてきた“相棒”のような存在だ。中村剛は「お互い意識してるってことは、そんなにないんですけど。切磋琢磨(せっさたくま)しながら若い時からやってましたし。その関係は今も変わらない」と明かす。同学年の大ベテランが、ユニホームを着続けているからこそ自身も奮起してきた。
長打力不足を含めた攻撃面が課題の西武。年齢を重ねても一発を秘め、21年~23年までの3年間で計47本塁打をかっ飛ばした“おかわり君”の存在は今季も不可欠。通算500本塁打まで残り22発だ。歴代トップクラスのホームランアーティスト。球界野手最年長の奮闘に期待したい。(デイリースポーツ・伊藤玄門)
◇中村 剛也(なかむら・たけや)1983年8月15日生まれ、41歳。大阪府出身。175センチ、102キロ。右投げ右打ち。内野手。大阪桐蔭から01年度ドラフト2巡目で西武入団。03年9月28日・日本ハム戦で初出場。08年に46本塁打を放ち本塁打王を獲得しブレーク。本塁打王6度、打点王4度。
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