海老蔵、節分会で見せた親子愛
シャッターを切りながら胸が締め付けられる思いだった。
3日、千葉県の成田山新勝寺の節分会に歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が長女・麗禾ちゃん(5)、長男・勸玄君(3)と一緒に参加した。
昨年は勸玄君との参加だったが、今年は長女の麗禾ちゃんも豆まきデビュー。4万人もの参拝者に初めは緊張気味で手を振っていたが、豆まきが始まると一転。はじける笑顔で力いっぱい豆をまく姿は、なんとも愛らしいものがあった。だが、それ以上に気になったのが父・海老蔵の姿だ。
今まで、幾度となく撮影してきたが、その印象は「常に自信に満ちあふれている」というものだ。だが、この日カメラを向けてもそのイメージは感じられない。何度も子供たちに声をかける姿は市川宗家というより、良きパパだ。
妻のフリーアナウンサー・小林麻央が乳がんで闘病中なのは周知の事実だ。豆まきが終わると、遠くを見つめながら、まるで子供たちの存在を確かめるかのように何度もギュッと抱き寄せた。その姿は同じく娘を持つ身として、心に響くものがあった。
来年の節分会では自信あふれる笑顔で、子供たちと豆をまく姿が見られることを願っている。
(写真と文=デイリースポーツ・出月俊成)