ライバル?兄弟?羽生結弦と宇野昌磨の特異な関係

エキシビジョンの練習中、マイペースな宇野昌磨(右)を鼓舞する羽生結弦=江陵(撮影・高部洋祐)
エキシビションの練習中、元気のない宇野昌磨(左)を鼓舞する羽生結弦=江陵
2ショットの写真撮影を前に、宇野昌磨(右)の曲がったメダルストラップを整える羽生結弦=平昌(撮影・高部洋祐)
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 日本が冬季史上最多13個のメダルを獲得し幕を閉じた平昌五輪。レンズを通してさまざまな名場面に巡り会えたが、期間中特に印象的だったのは、フィギュア男子で66年ぶり連覇達成の羽生結弦と、会心の演技で「銀」に輝いた宇野昌磨の関係性だ。世界の頂点に君臨した2人の男にしてはほほ笑ましすぎるシーンを、数多く撮影することができた。

 帰国後の会見で羽生は「もうちょっと面倒見ないといけないのかな(笑)」と、宇野の存在について語った。その言葉通り、エキシビションの練習中には、にぎやかな出演者の輪からひとり離れ、黙々とマイペース調整を続ける宇野を「元気出せ!!」とばかりに鼓舞する羽生の姿がよく見られた。また、2ショット写真撮影前に曲がったメダルのストラップを整えるシーンは、まさに年の離れた兄弟そのもの。これまで多くのスポーツでライバルと呼ばれる2人を見てきたが、これは余りにも異質だ。

 大会期間中、羽生の中に「宇野に負ける」という危機感のようなものは、われわれの目から見てもみじんも感じなかった。しかし4年後、もし“弟”が“兄”にとって脅威の存在になっていれば…。北京では2人のどういった写真が見られるのか、楽しみだ。(デイリースポーツ・高部洋祐)

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