写真から伝わる、阪神・ロサリオのフォア・ザ・チーム精神

 7日の中日戦の試合前、右肘に左手を添えながら金本監督(右)と握手するロサリオ=京セラドーム(撮影・高部洋祐)
 4月7日中日戦の8回、福田(左)が併殺に倒れ、歓喜の雄叫びを上げる一塁手のロサリオ=京セラドーム(撮影・高部洋祐)
 3月30日巨人戦の2回、先制ソロを放った福留(左)を抱きしめるロサリオ=東京ドーム(撮影・高部洋祐)
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 目が離せない男だ。4月7日中日戦の8回、1死満塁のピンチを併殺で切り抜け、こん身のガッツポーズを見せた阪神・マテオ。しかし同じ瞬間、一塁上でそれに勝るとも劣らない歓喜の雄たけびを上げたのが、猛虎の新4番・ロサリオだ。

 撮影していて強く感じるのは、フォア・ザ・チームの精神。自身が結果を残した時以上に、仲間の活躍に喜びを爆発させる。前述のマテオ好投の場面以外でも、開幕戦で巨人・菅野から先制アーチをたたき込んだ福留を、大きな体で抱きしめるシーンは、感動的ですらあった。

 また、1月の入団会見で「家族の一員になれた」と話していた言葉そのままに、金本監督と積極的に交流を図る姿も印象的だ。試合前の練習時には、いつも帽子を取ってお辞儀。あたかも母校の先輩にあいさつするかのような日本流の行動に、指揮官も目を細める。

 シーズンが開幕し、正直2月の沖縄キャンプ時のような強烈なインパクトはまだ残せていない。しかし、レンズを通して伝わってくるそのひたむきさ、誰よりも強い勝利への「執念」があれば、きっと大丈夫だ。(デイリースポーツ・高部洋祐)

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