“逆転の紀平”の素顔…逆境でも笑み、ファンにも笑み

公式練習で左手薬指を痛めるも笑顔を見せながら練習場を後にする紀平梨花=米アーバイン(撮影・堀内翔)
フィギュア四大陸選手権で見事な逆転優勝。ファンから贈られた花冠やプレゼントを手にリンクを後にする紀平梨花=米アナハイム(撮影・堀内翔)
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 逆転優勝を飾ったフィギュア四大陸選手権(米アナハイム)の二日前に行われた公式練習で左手薬指の亜脱臼というアクシデントに見舞われた紀平梨花(16)=関大KFSC。

 練習後にアイシングする様子を、撮影NGとなるのを覚悟しながらカメラを向けると「あ、撮られちゃってる(笑)」と苦笑しながらも大勢の報道陣の質問に答え、翌日の滑走順を決める抽選会でも三原舞依、坂本花織とともに記念撮影に応じる余裕を見せてくれた。

 ケガの影響が心配されるなか、左手薬指を小指と透明なテープで固定して挑んだショートプログラムでは5位発進。しかし翌日のフリーでは注目のトリプルアクセルを決めるなど、ほぼ完璧な演技を見せた。見事な逆転優勝で国際大会5連勝を達成した。

 表彰式後は日本から駆けつけたファンの声援に丁寧に応え、関係者から「そろそろ時間が」と声がかかるほど。そして「本当にすみません」と申し訳なさそうに頭を下げながらリンクを後にする姿が印象的だった。

 どんな状況でも冷静に対応し強い気持ちを持ちながら、ファンへの感謝も忘れない姿勢に“逆転の紀平”の素顔を見た気がした。(デイリースポーツ・堀内翔)

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