侍・井端コーチも激励 合同練習会で目立った池田工・松倉星斗の“声”
NPB入りを目指す高校生のアピールの場「プロ志望高校生合同練習会」が5、6日に東京ドームで行われた。東日本エリアの高校生41人がシートノックやシート打撃でアピール。彼らを撮影している中で目についたのが池田工・松倉星斗捕手だ。
シートノックでは率先して声出し。侍ジャパン・井端弘和内野守備走塁コーチがノックする中、松倉の声が常にドーム内に響いていた。その姿勢が井端コーチも気に入ったのだろうか。ノックを終えた井端コーチは帰り際、松倉に声をかけると胸をポンとたたいた。
シート打撃では無安打に終わったが、捕手としてプロ注目の下慎之介(健大高崎)やシャピロ(国学院栃木)とバッテリーを組んだ。「経験したことがない球速と鋭い変化球の投手をリードできてワクワクした」と松倉。本塁上から「ナイスボール!」と積極的に声を出すなど、投手を引っ張っていく姿が印象的だった。
県の独自大会では予選会2回戦で敗退。彼のように強豪ではない高校からプロを目指す球児にとって、この合同練習会は甲子園出場と同じぐらい、もしかしたらそれ以上の価値があるかもしれない。松倉の楽しそうな顔を見て、そう思った。
(写真と文 デイリースポーツ・伊藤笙子)