大会後はボートレーサー!162センチ左腕パナソニック・小屋の全力投球に注目
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「都市対抗野球・1回戦、パナソニック2-1伏木海陸運送」(26日、東京ドーム)
パナソニックの1点リードで迎えた七回裏1死満塁。一打出れば逆転を許す場面で、ひときわ小さな左腕がマウンドに上がった。パナソニック・小屋裕投手(26)だ。
身長は一般男性の平均よりも低い、162センチ。体重は55キロしかない。その小さな体を目いっぱい使い、最速145キロの直球を投げる。帽子を飛ばしながら全力投球する姿に、思わずくぎ付けになった観客も多いだろう。
小屋は後続を打ち取り無失点で切り抜けると、両手を突き上げガッツポーズ=写真。大会にかける思いが、ファインダー越しからひしひしと伝わってきた。
この都市対抗野球が野球生活最後の舞台と決めている。小屋はボートレーサーという第二の夢をかなえるため、大会後に養成所の試験を受けるそうだ。決勝まで残り4試合。小さなリリーバーの全力投球がまだまだ見たい。
(写真と文、デイリースポーツ・伊藤笙子)